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スポーツ

2018年7月22日 (日)

日本はサッカーに向いていない!?(続)

【理由その4:サッカー人気の格差】
世界のスポーツを俯瞰すると、人気度ではサッカーはトップクラスだろう。中でもW杯は世界最高峰と位置付けられ、世界最大のスポーツイベントであることは間違いない。そもそも世界でサッカーの人気が高いのは、単純で分かりやすいこと、ボール一つあれば誰でも簡単に入り込める気軽さがあること、その上で団体競技としてサッカーは観戦型よりも応援型の特性を有し、興行型としてビジネス面での優位性を併せ持つ。つまり欧州の資産家が豊富な資金を背景に、クラブチームの覇権を争うビジネスを展開する理由が存在する。
日本もサッカー人口が増えたとはいえ、サッカーは多くのスポーツの中の一つに過ぎない。野球、相撲、ゴルフなどいくつも人気のあるスポーツはあるが、やはり日本人はオリンピックにこそ、最高の価値を置く人種だ。つまり、サッカーに対する情熱・愛着と言う点では世界の多くの国に一歩譲るかもしれないが、それを無理して改める必要はないし、ありのままでよいのではなかろうか。


【理由その5:巨額の金に日本は太刀打ちできない】
サッカーはもともと貧しい国の間で広まっていった。実力さえつければ、欧州を舞台とするプロサッカーチームが大金を出しても選手を集める。優秀な選手の移籍を巡って巨額の金が動く。欧州のプロリーグで活躍する有名日本選手の年俸は4~5億円ほどらしい。これに対して、ロナウド、メッシなど超一流選手は80~90億円と、まるで桁が違う。J1リーグで活躍する日本選手の平均年俸は2661万円、1億円以上は27人、その半数が外国人で最高は6億4千万、日本人最高は1億4500万円ほどだという。野球と比べてかなり低いが、この辺が限度なんだろう。逆に言えば日本選手でロナウドやメッシ並みに稼ぐ選手が現れたら、それこそW杯優勝を狙えるチャンス到来ということになるのだろうが、まず無理な話だ。


理由その6:持ち込まれる政治問題】
サッカーは熱狂するあまり国際間の社会問題、人種問題、移民問題などが「政治とスポーツ」の問題として表面化することがある。今回もドイツの代表に選ばれたトルコ系2人のドイツ人が、訪英中のエルドアン・トルコ大統領を表敬訪問した。ドイツではエルドアンは人権無視の強権政治家という見方が一般的。大半のドイツ人の反発を買うことになり、試合のたびにブーイングが起こった。結局前回優勝のドイツは予選敗退という憂き目にあったが、このように政治問題が試合に影響を及ぼすことがよくある。かつて韓国戦で起こったように、日本にその意図がなくても、政治問題のPRの場として利用されるケースは往々にしてあった。

【最後に】こうした歴史を踏まえた上で、日本が目指すべきサッカーの姿が、50年前のメキシコオリンピックのU-23にある。アマチュア精神がまだ残るこの大会で、日本はサッカー先進国を次々に破り、銅メダルを獲得した。長いサッカーの歴史の中でメダルをとったのは後にも先にもこの大会だけである。日本はオリンピックのサッカーU-23にこそ、照準を合わせるべきと愚考する。

2018年7月21日 (土)

サッカーは日本に向いていない!?(前)

サッカーW杯ロシア大会は、フランスの5年ぶり2回目優勝で幕を閉じた。ベスト16になんとか進出した日本は、優勝候補の一角ベルギーとの対決で、歴史に残る善戦を見せたが、最後は本気になった欧州の底力を見せつけられ、ベスト8の壁を突き破ることはできなかった。日本は確かに年々力をつけ、強豪国と対等以上の戦いぶりを見せてはいる。では、近い将来日本は優勝することができるだろうか。答えは「否だ」。理由はいくつかある。

【理由その1:欧州・南米勢の歴史的な巨大な壁】
サッカーW杯は4年に1度の国際大会、その人気はオリンピックを凌ぐと言われている。過去、1930年の第1回ウルグアイ大会から、今年の第21回ロシア大会までの88年間で、優勝は欧州勢が12回、南米勢が9回、準優勝は欧州勢(含む北欧、東欧)が16回、南米勢が5回となっている。欧州・南米以外で3位になったのは、アメリカとトルコが1回だけ、アジア勢では日韓共同大会で韓国が4位になったのが最高だ。近年アジア勢や中東勢の活躍、及びアフリカ勢の台頭で、勢力分布に変化の兆しも現れたが、欧州・南米の壁はまだまだ高くて厚い。


【理由その2:埋められない身体能力の格差】
では何故この2大陸だけに偏っているのか。そもそも英国の庶民の間で生まれたサッカーは、西欧人とそこから派生した南米大陸でまず普及した。長年の歴史の中で、サッカーに適した身体能力が育まれ、スピード、バネ、球際の技術などが発達したのではないか。技術という面では日本もひけをとらなくなったが、車に例えれば、小型エンジンで性能はよいが、圧倒的な高出力のエンジンには歯が立たないようなもの。組織的チーム力では戦えても、個人の総合力ではまだまだ敵わない。


【理由その3:「フェアープレイ精神」の日本、「勝ちが全て」の世界の価値観】
サッカーは成り立ちからそうであるように、謂わば疑似的な「ムラの争い」を象徴している。戦争と言う言葉はスポーツに適切ではないが、サッカーは特に人間の本能に埋め込まれた集団間の争いを表象する要素がある。国と国の代表チームが戦うとなれば、観客は選ばれた自国の戦士の応援団となり、自然とナショナリズムが高揚する。こうした集団の闘争心を掻き立てるスポーツは、サッカーの右に出るものはないだろう。「いい試合をした」と評価されるより、どんな手を使っても勝ちにこだわる姿勢が支持される。ブラジルの花形ネイマールが転ばされて、大げさに痛がり、PKを執拗に要求する姿が見られた。ブラジル国内ではそっそく子供達が英雄の真似をしている姿がTVで流されていた。スポーツマン精神を重視する日本では教育上好ましからざる場面だった。(続く)

2018年5月14日 (月)

誰も見ていない、誰も聞いていない大相撲放送の話

大相撲夏場所が13日から始まった。日本人横綱稀勢の里が7場所連続休場したのは残念だが、元大横綱大鵬の孫、悪役横綱朝青龍の甥など話題の取的たちも初土俵に立ち、当分相撲ブームは続きそうだ。
         ◇         ◇         ◇
昭和20年6月というから、太平洋戦争の終局に向かって、日本全土がB-29の爆撃の恐怖に晒されていた頃の話である。すべてのスポーツが「決戦非常措置」のため、禁止されていたが、大相撲だけは国技ということで軍部の庇護もあり、年2回、春場所(1月)、夏場所(5月)の興行が許されていた。ところが昭和20年3月10日の大空襲で下町は焼け野原になり、両国国技館も巨大な鉄骨の塊になってしまった。そこで急遽5月の夏場所は神宮外苑の相撲場に変更して挙行することになった。
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ところがまたしても初日の払暁、B29は山の手一帯を狙って大空襲・・・。止むを得ず神宮外苑も延期となって、被災の跡片付けが済んだ国技館で、6月7日から7日間、非公式で行われることになった。何故、非公開にしてまでも相撲興行を強行したのだろうか?
ひとつには、まだ空襲の危険もあったが、国技の伝統と番付け残したかった相撲協会の執念もあった。ところが実際は軍部の影響が強かったからだと言うのだ。

          ◇         ◇         ◇
当時のNHKは通常の国内放送の他に、海外向け(対敵謀略放送)と東亜放送(日本軍の占領地域向け・・・いずれも短波放送)を流していた。つまりこの放送は海外(敵)に向かって、「日本本土では決戦下でも余裕綽々、相撲を楽しんでいるよ」 と誇示するためだったらしい。観客は一人もいない、国内では誰も聞いていないでは、いかにも不自然ではないか?ところが、観客の歓声・拍手、館内のざわめきなどは録音しているものがあるから、いかようにも合成できたと言うのだ。
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この時相撲放送を担当したのが、後年「話の泉」などを司会したかのNHK藤倉修一アナウンサーだった。後年「国内では誰一人聞いていない相撲放送を、観客が一人もいない空っぽの、しかも廃墟のようなところで、口角泡を飛ばして喋っていた私は、悲しいピエロみたいなもので、今考えれば滑稽な話だった」と、昭和55年に刊行された「話題が豊かになる本」に寄稿されている。因みにこの場所は東横綱、照国、安芸の海、西横綱、羽黒山、双葉山の四横綱がそろって出場した。

2018年1月 3日 (水)

祝!青学箱根駅伝4連覇

◆2018年1月2~3日、「第94回箱根駅伝」は青学の4連覇がかかる大会となったが、去年の出雲駅伝や全日本大学駅伝では優勝できず、そろそろ陰りが出始めたかという下馬評もあった。しかし、終わってみればチームワークの賜物か、ぶっちぎりで総合4連覇を果たす結果となった。昨日の往路では2区の森田、3区の田村の健闘が目立ち、最後は5区の竹石が首位東洋に36秒差の2位に食い込んだことが大きかった。その結果、今日の復路6区の山下りでは、小野田が逆に東洋に40秒差をつけて首位に立つと、ゴール大手町まで林、下田、近藤、橋間と一度も首位を譲ることなく完璧なタスキリレーで、2位東洋に4分52秒差をつけ総合優勝「こいつはまさに春から縁起が良いわい~」

◆なお、連続総合優勝の記録を見ると、
1位:中央大学 6連覇(第35回~40回)  2位:日体大 5連覇(45回~49回)
3位:日大(16~19回)、順天大(62~65回)、駒沢大(78~81回) 4連覇 
青学は今回4連覇を果たし、3位の記録に 並んだ
因みに総合優勝の通算回数で見ると、
1位:中央大 14回   2位:早稲田大   13回   3位:日 大  12回 
4位:順天大 11回   5位:日体大     10回   6位:明治大  7回
7位:駒沢大  6回     8位:大東文化大   4回     8位:東洋大   4回
今回の青学優勝で 8位タイに並ぶことになる。


◆箱根駅伝を見ていて、例えば突出した外国人が一人いたとしても、チーム全体の底上げには繋がらないということを今回も教えてくれた。全体にバランスがとれたレベルアップが大切で、昔のような悲壮感漂うチームのムードは今や時代遅れ。「原晋監督はテレビに出過ぎだ、とかなんだかんだと批判される」が、選手個々の力を最大限に発揮させるのマネージメントだとすれば、まさに4連覇の実績が如実にそれを示していると言えよう。

◆スポーツアナが「王者青学」などと表現していたが、青学の形容詞としては相応しくない。根性論ではなく、合理的科学的に裏付けされたトレーニング、精神面のタフさを鍛え、個々の選手との信頼関係の構築、スポーツは楽しくするものという若者の心を掴むことこそ、これからも求められよう。しかし、過去の例を見るまでもなく、連覇はそうそう続くものではないが、これからも正月の楽しい夢を見続けさせて欲しい。

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2017年12月 6日 (水)

「ロシアの平昌五輪参加禁止」のIOC決定を支持

◆国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が国家ぐるみのドーピングが指摘されているロシアに対し、来年2月に開催される平昌冬季五輪への参加禁止を発表した。大変な英断であると大いに評価したい。ロシアがどのように否定し反発しようが、国ぐるみで組織的な不正を行い、隠蔽工作をしたことは紛れもない事実。ロシアの連盟幹部が「内部告発者は祖国ロシアへの裏切り者だ」と批判していることが、そのことを如実に物語っている。

◆ロシア国内では当然の如く、怒りの声が広がっているという。ロシア・オリンピック委員会の会長は、IOCの決定は「全くもって不公平だ」と語り、「これはロシアの国技の抹殺に他ならない」と反発する。また「罪のない人間を罰するのは不当かつ不道徳だ。五輪の基本理念と完全に矛盾する」と被害者を装う。IOCの決定はロシア国内では「国が侮辱を受けた。競技をボイコットすべきだ」と言う声も上がっているという。

◆事情を知らない人が聞けば、「なるほどもっともだ、ロシアの言い分も聞くべきだ」と思うかもしれない。しかし、IOCも今回の平昌五輪に関しては、真にクリーンな一部の選手やチームについては、厳格な条件下で個人資格として出場を認めるとしている。(国家代表ではない) この決定にあたってはIOCの苦い経験があったようだ。それは前回のリオ・五輪の際、WADA世界反ドーピング機関はロシア選手団のリオ五輪からの全面排除をIOCに勧告していた。しかし、IOCは最終的に大国ロシアへの政治的配慮選手個人の権利擁護とのバランスを考えて、厳格にNOを突き付けられなかった。そのために玉虫色の決定を行ったことで、その後のロシアの変わらぬ体質を見過ごすことになったという失敗があったからだ。

◆何故ロシアは国家ぐるみのドーピングを続けるのか? それは大戦後の東西冷戦下で旧ソ連は、社会主義体制の国威発揚の手段として、ステート・アマと言われる選手を大量に育成し、五輪や各種目の世界大会をフルに活用した。当時の米・ソ・東独のメダル獲得競争は凄まじかった。ドーピング疑惑が言われだしたのもこの頃である。1989年冷戦終了後、ソ連が崩壊すると国家財政の逼迫で選手養成制度も崩壊、有望な選手やコーチも活躍の場を海外に求めた。その結果、しばらく国際大会で低迷が続いたが、2000年にプーチンが大統領に就任すると、かつての栄光を再びとばかり、ロシア経済の不況にも拘らず、スポーツの強化に乗り出した。国を挙げてスポーツ王国の復権を誇示しながら、ロシアの政治的、国家的威信を世界に示そうとしているのだ。

◆そのためには例え違法であっても、結果が全てだ。バレなければ何をやっても構わないというKGB(旧ソ連の情報機関・秘密警察)出身のプーチンの謀略体質に起因するのだろう。ロシアのドーピングが意味するところは、単に選手やコーチの利己的な勝利への欲望という単純なものではなく、ロシアという国家の政治によるスポーツ利用の表れであり、国家や為政者の覇権主義の醜悪な欲望がスポーツの場で表面化したところに最大の問題がある点だ。ロシアの国家主導のドーピング違反に対してIOCの玉虫入りの決着は、スポーツが持つ正義や公平という根本的理念をIOC自らが崩壊させてしまうものであるから、今回の決断が腰砕けにならぬことを祈るのみ。
*参照:早稲田大学スポーツ科学学術院長 友添秀則教授「ロシアのドーピング問題」(2016)

2017年11月28日 (火)

独断と偏見、ベスト横綱/ワースト横綱

◆今年の最後を締めくくる大相撲九州場所は、白鵬の歴代最多通算40回目の優勝で幕を閉じたが、後味の悪い場所となった。場所前の鳥取巡業の際、酒席で日馬富士の貴ノ岩に対する暴行事件が発覚。それに関して貴乃花親方の刑事告発、協会との確執の表面化、メディアの連日の過剰反応など、大きな問題に発展した。

Fotosutanndosumo71◆場所後の日馬富士への処分がどうでるか注目されるところではあるが、横綱は力量・品格ともに抜群であることが求められる。横綱は現在、72代の稀勢の里まで存在する(した)が、この中で真に力量・品格ともに抜群とされるのは、第4代の谷風第35代の双葉山が別格の存在とされ、力士の模範とされている。しかし、模範となる横綱ばかりではない。そこで独断で、昭和以降のベスト横綱、ワースト横綱をランキングしてみた。

 【ベスト横綱ランキング】  優勝回数  特記事項等
第1位:35代 双葉山 12回 69連勝 不世出の横綱、相撲の神様、昭和の角聖
第2位:48代 大 鵬  32回 45連勝 一代年寄 柏鵬時代、没後国民栄誉賞
第3位:58代 千代の富士 31回 53連勝 ウルフ、小さな大横綱、国民栄誉賞
第4位:65代 貴乃花 22回 平成の大横綱 一代年寄、相撲道追及に固執
第5位:55代 北の湖 24回 32連勝 モンスター、輪湖時代を築く、一代年寄
第6位:44代 栃 錦  10回 江戸っ子横綱、マムシ、名人横綱、業の展覧会
第7位:45代 若乃花 10回 土俵の鬼、栃若時代を築く 戦後最軽量横綱 


ワースト横綱ランキング】
第1位:60代 双羽黒 1987年12月初場所前に親方と意見の対立から部屋を脱走、
    そのまま廃業する。歴代横綱で唯一優勝経験なし。在位8場所の短命横綱
第2位:39代 前田山 1949年10月 本場所を休んで、来日中の大リーグの試合を
    観戦。問題となり引退表明。優勝1回、在位6場所の短命横綱。
第3位:68代 朝青龍 優勝25回 巡業を休んでモンゴルでサッカー。2010年
    1月場所中泥酔して一般人に暴行。横綱として初めて引退勧告を受ける。
第4位:69代 白 鵬  優勝40回、双葉山と大鵬を尊敬、平成の大横綱
第5位:70代 日馬富士 優勝9回 筋肉質の細身・軽量ながらスピードが持ち味。

白鵬は朝青龍引退後一人横綱として、角界を引っ張り大いに評価されたが、ここ数年相撲の取り口に「カチアゲ」、「張り差し」など乱暴な手口が目立ち、「横綱としてどうか」という評価も出ていたところ、今場所の嘉風との取組みで、勝負判定に不服を示した態度も評価を下げた。技量は抜群ながら、品格に欠ける一面を露呈。この辺りを改善すれば、逆にベスト4位か5位にランクしてもよいかと思われる。
日馬富士は切れ味鋭い取組みで、軽量をカバーするが、怪我が多いのが難点。相撲を離れては大学院で勉強。絵画は素人離れ、慈善事業にも精を出すなど素晴らしい横綱の素質持っていると思いきや、今回の暴力事件で酒癖の悪さを露呈。残念なことだが、たぶん引退を勧告されるだろう。

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2017年6月12日 (月)

巨人もう少しで新記録、残念!(下)

【選手について②】 ☆巨人の場合、即戦力を求めて、ドラフト以外にピークを過ぎた選手をやたら連れてくる。それらが期待通り活躍すればよいが、巨人という独特の雰囲気に呑まれてなかなか思うように働かない。むしろ若手のチャンスの芽を奪っている感すらある。ファームの選手がようやく一軍に上がったとしても、少ないチャンスに結果が出せなければすぐに二軍落ち。この繰り返しだから若手がなかなか育たない。球団カラーとして紳士的であることが求められる。これも野武士的な集団と対峙した時に精神的弱さを露呈する一因でもあるのではないか。
他球団に比べて外国人選手の成績が、平均より劣っているように見える。これはスカウトの能力差ではないのか。その証拠に他球団で活躍した外国人選手をFA、その他で獲得するケースが多くみられる。日本での実力が目に見えているので、ある程度安心という意味があるのだろう。巨人の外国人選手で記憶に残る選手はクロマティぐらいか。外国人選手のスカウト能力向上も大きな課題だ。

【応援するファンについて】 巨人ファンの応援態度は紳士的で大人しく、買っても負けても、黙々と応援に詰めかける。大量に。これが必要以上に選手にプレッシャーを与え、ここ一番で力が入りすぎ、結果に結びつかない。逆にどんな場合にもファンはついてきてくれるという安心感があり、選手を甘えさせていることに繋がっているのではないか。結局、巨人ファンが巨人をだめにしていると言えるのかもしれない。かつて王監督はダイエー監督時代、ファンから卵をぶつけられたことがあった。そこまで熱狂するのもどうかと思うが、選手にもう少し厳しくてもよい。

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【最後に】 巨人はいったん落ちるところまで落ちた方が良い。そして球団首脳部を一新するところから出直すべきだ。過去の栄光は捨て、中長期的な眼で球団の戦略を打ち立てるところから始めるべきだ。その戦略に沿ったチーム作りから初め、監督(生え抜きにとらわれず、人心掌握に長け、確とした野球観を持ち、理論と実践を兼ね備えた優れた人材)を抜擢し、いったん決めたら全権を委ねて任すべきだ。さらに選手育成に実績あるコーチ達を集め、短期・中期の目標を定めて戦力UPを図り、コーチの評価も客観的に実施すべきだ。
巨人軍終生名誉監督の長嶋茂雄氏は引退セレモニーで述べた。「我が巨人軍は永久に不滅です」と。(終り)

巨人もう少しで新記録、残念!(上)

◆巨人が13連敗と球団ワースト記録を更新した。やっと連敗を脱したと思ったら、また2連敗。どうせなら連敗を続けて新記録を作ったらと思ったのが・・。
連敗期間中の低迷ぶりを見るにつけ、まるで勝つ気がしなかった。「打てない、投げれない、守れない、チャンスに弱く、ピンチにもろい、やることなすこと空回り・・」まるで何かに脅えているのか委縮しているようだ。逆に対戦相手の伸び伸びとした溌剌な動きばかりが目に付く。負の連鎖とはこういうことを言うのだろう。


◆こうした現状に素人の意見など歯牙にもかけないだろうが、60年来のファンの一人として、どうしてもこれだけは言っておきたい。
【監督について】 野球は選手がやるものであるが、団体スポーツである以上、チームの指揮官である監督の裁量は大きなウェイトを占める。巨人は伝統的に名選手・人気選手を監督に起用するが、名選手イコール名監督とは限らない。9連覇を遂げた川上監督は例外で、長嶋、王、原監督らは名選手ながら監督の苦節も経験して、一応の実績を上げた。

しかし、古くは巨人を追われた三原、広岡、森祇昌監督らは智謀・知将と言われたように弱小球団を率いて優勝できる強豪球団に育てあげた。人気は二の次でも、将として優れた才能のあるものを見出し、抜擢することが必要だ。時に球団首脳部と意見の衝突はあっても、大きく受け止める度量が求められる。現役時代の人気と球団好みの紳士的キャラだけの監督ではこの低迷は当分続くだろう。生え抜き主義にこだわるのもよいが、他に広く人材を求める大胆な発想があってもよい。由伸監督の暗い顔を見ていると、球団、監督お互いに不幸さえ感じる。

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【選手について①】 ドラフト制度が発足して半世紀以上経った。この間戦力が均衡化して優勝経験のないチームはなくなった。クジによる運・不運ということもあるが、長い目で見れば選手の能力を見出すスカウトの眼力、獲得した選手の才能を引き出す育成力の差が如実に表れてくる。広島などはもっとも成功している例だろう。総じて他球団の選手は、のびのびと思いのままやっているように見え、巨人の選手は見えない糸に縛られて、委縮してしまっているように見える。(続く)

2017年3月19日 (日)

博さんが選ぶプロ野球史上最強ベストメンバー

内外ともにいやなニュースばかりで、気が滅入っちゃいそうですが、こういうときはスポーツが一番。WBC小久保JAPANは期待以上に頑張っていますね。下馬評ではイマイチでしたが、いざ本番となると、予選一次リーグ、二次リーグとも無傷の6連勝。全員野球のサムライ魂がヒシヒシと感じられます。

いよいよ敵地アメリカに乗り込んで、最後の決戦。応援に力が入るのは日の丸を背負っているからでしょうか。アメリカも今回ばかりは真剣さが感じられます。国技の野球でありながら、過去一度も優勝していないという屈辱がそうさせるのでしょう。

さて長いプロ野球の歴史の中で、多くの名選手が誕生し、球史に名前を刻んできました。そこで、自身が独断で「史上最強・ベストメンバー」を選んでみました。


 1番 鈴木イチロウ (中堅)     2番  福本 豊  (遊撃)
 3番 王 貞治    (一塁)      4番 長嶋茂雄  (三塁)
 5番 松井秀喜    (右翼)          6番  山本浩二   (左翼)
  7番 高木守道    (二塁)     8番  野村克也  (捕手)
  9番 張本 勲    (指打)


〇先発投手:稲生和久  中継:江夏 豊  抑え:佐々木主浩

どうでしょうか? 他にも 投手なら沢村、金田、野手なら川上、千葉、中西、
豊田、広岡、落合なども選びたいところですが、枠に限りがありますので・・。


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2017年2月25日 (土)

スポーツの話題二つ

◆冬季アジア大会の女子フィギュアースケートでアラブ首長国連邦(UAE)の女子選手が話題になっている。と言っても成績ではない。成績は19位で仕方がないとしても、まだイスラム圏では女性がスポーツをするのは珍しく、しかも人前で肌を見せないという習慣のある国々だ。女子フィギュアーは美しく見せるため、手足・背中などは極力肌色に近い薄いものを着けて、女性美を強調するように衣装にも工夫を凝らしている。

◆ところがUAEのこの選手は映画の主人公に憧れて、12歳からスケートを始めたという。この大会では頭から足先まで全身を覆うように、まるで忍者のようなスタイルだ。さすがに手足は肌にフィットしているが、生地は分厚そう。フィギュアースケートは衣装も得点の対象になるそうで、このスタイルでは減点は免れずイスラ圏にとっては大変損なスポーツとなる。それだからこそ、果敢に挑戦したこの女子選手に拍手を送りたい。何でも最初の扉を開けるのは勇気がいるものだ。彼女に続く女子選手が続々と出てくることで、イスラム地域のスポーツ観や宗教観が柔軟になってくれば、大変良いことではないかと思う。

◆もう一つ。米大リーグで今季から投手は敬遠の意思を示せば4球投げなくても、打者は1塁に進塁できるというルールに改めるという。どうやら時間短縮が目的のようだが、「ちょっと待ってよ」と言いたくなる。4球投げるから「四球」だろう。記録上、その投げない4球は、球数に数えるのか、数えないのか。過去のデータとの整合性は?

◆このルール変更は概ね投手達には好評のようだ。「無駄な球数が減る、リズムを崩さなくても済む、暴投する可能性が減る」など、歓迎する声が多いという。一方野手陣ではイチロー選手は「敬遠も野球の一部であり、変えるべきではない」というコメントを出している。確かに過去に敬遠球が暴投になり、サヨナラ負けしたケース、敬遠球を打ってサヨナラ安打にしたクロマティや新庄選手のケースもあった。確か長嶋選手が敬遠球をホームランにした例もあったと記憶している。また長嶋は度重なる敬遠にバットを持たずに打席に立ったこともあった。敬遠は時に野球を面白くしてくれる。何でも合理的にすればよいというものではないと思うが。

Dscf0527  野球の殿堂で


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