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2021年9月14日 (火)

菅総理の功績と菅後の日本の政治(4)

2.コロナ禍での東京オリンピックとパラリンピック開催の決断(下)
(前稿の続き)
◆東京オリパラがいざ始まってしまうと、日本選手団の活躍やスポーツの面白さがTVを通してリアルに伝わり、コロナで鬱積した気分を吹き飛ばしてくれた。あれだけ批判的だったテレビが手の平を返したかのように、熱心に伝え始めた。(予想通りではあったが)
またパラリンピックの活躍も感動を与え、競技の面白さに惹きつけられた人も多かったのではないか。これらの内容にここで触れるのは趣旨ではないが、獲得したメダルの数がその内容を雄弁に物語っていると言えよう。
・オリンピック :金27、銀14,銅17 計58個 金の数では3位、 総計では15位
・パラリンピック:金13,銀15、銅23 計51個 金の数では11位、総計でも11位
想定以上の好成績だろう。選手たちの活躍に元気をもらったお礼を送りたい。

◆世界最大のスポーツイベントの成功はコロナと戦いつつ、 社会の営みを継続できることを証明し、コロナ克服への一里塚となった。この評価は国内よりも海外からのメッセージが多く寄せられた。AP通信は「コロナ禍の中の大会開催は注目すべき偉業」と伝え、ドイツの有力紙は「大会が中止されていれば多くの選手が五輪出場の機会を失い、災難となっていた」と評した。オーストラリアの有力紙は「選手らが国の垣根を超えてお互いを助け、声援を送り合っていた」と紹介し、「メダルの数を超えた成果だ」と論じた。ブラジルの有力紙も東京大会を「スポーツの力を祝福し、東京でなければ、日本人でなければ開催すらできなかった」評価した。ところが日本では終わってみたら、早くも批判的な動きが見え始めた。「何なんだこれは、どこまで自虐的なことが好きな国民なんだ」と思わざるを得ない。

◆今回の東京2020オリパラは、もともと復興オリンピックのはずだった。ところが世界的コロナの影響で、そのコンセプトが影を薄めた。そのためにも、開会式ではもっと「東日本大震災」の災害当時の映像(津波、原発事故、米海軍のトモダチ作戦や海外の救援活動の映像)とともに、10年経過した現在の復興状況の映像(都市や農漁村の暮らしの状況、住宅インフラ等の回復状況、福島県産生鮮食料品の生産・流通、消費に至る一連の安全性のPR)などを淡々と流し、その上で、援助してくれた世界各国の人達に向かって、被災地はじめ多くの国民の御礼の声を届けたならば、本来の目的により近づいた大会になったのではなかろうか。(続く)


 

 

 

 

 

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