2022年4月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ

最近のトラックバック

« 2020年10月 | トップページ | 2021年1月 »

2020年12月

2020年12月 6日 (日)

令和2年(2020年)年末雑感

◆今年も残り1か月を切ってしまった。11月末から12月初めにかけて喪中の挨拶が届く。今年は例年に比べ、数も多くサプライズも多かった。従兄を除けば初めて知る喪中の知らせで、主人を亡くしたケース3、長男を亡くしが1、母堂を亡くした1、計5件だったが、最も驚かされたのは友人本人が亡くなっていたケースだった。例年喪中挨拶はそのままスルーすることが多かったが、今回はお知らせの御礼とご冥福を祈る旨の返信を出した。亡くられた方を年代別に見ると最高齢102歳、再若年50歳、平均年齢77.6歳となっており、まさに自分がその年代に入ったという事だ。

◆今年喪中による年賀欠礼が増えたのはコロナの影響が有ったのか、無かったのか、何とも言えないが、2020年はコロナに明け、コロナに暮れた1年だった。「だった」というのは間違いで、コロナ禍は年を越し、さらに大きくなろうとしている。新型コロナウィルスが社会に与えた影響はあまりにも大きい。今まで殆ど気にもされなかった密閉、密集、密接(いわゆる三密=今年の流行語大賞にもなった)を避け、換気・社会的距離の保持・マスク・手洗い・消毒の励行等、日常行動に対する個人の意識を大きく変えることにも繋がった。

◆さらには、働き方改革にも呼応してテレワーク、リモート授業などが定着し、社会の在り方自体が大きく変わろうとしている。最も大きかったのが当の保健衛生、医療体制の脆弱性を露呈したことである。当初は日本人の生活習慣のせいもあり、欧米に比べて軽い被害で済んだという経緯もあったが、効率を重視した保健衛生・医療体制は検査体制の不備、想定外の事態の発生、マンパワーの不足などで医療の崩壊を招く寸前まで来ている。先進医療の日本はどこに行ってしまったのか。

◆欧米のワクチンの開発が想定以上のスピードで進み、早ければ年内にも一般人への接種が始まろうとしている。日本はどうか。ワクチンの受入れは手当て済みというが、国民も政府も進んで接種しようとはせず、欧米の様子を見て安全を確認した上で、6月頃から接種が始まるという報もあった。まるで毒饅頭かどうか、他人に試食させてから判断しようという姿勢がミエミエである。

◆日本は1940年に予定していた第12回東京オリンピックを世界大戦のため、開催を返上した。それから80年後の2020年、今度は100年に一度と言われる世界的パンデミックの影響で、第32回東京オリンピックを1年延期せざるを得なくなった。2度目の中止や延期は絶対避けたい処。そのためにも早めのワクチンの普及で選手、関係者、観客全員が接種して、安心安全なオリ・パラを実行し、コロナに打ち勝った姿を世界中の人達に見てもらいたいものだ。

◆一方コロナ対策や経済対策の財政は、世界各国とも過去最大級だ。日本は主要各国と足並みを揃え、事業規模では108・2兆円、GDPの2割に相当する。このうち財政出動は40兆円で主な財源は赤字国債であるが、日頃財政規律をうるさく唱えるメディアや野党は今回はおとなしい。問題は大震災や世界的パンデミックのような未曽有の危機に直面した時の管理能力だが、いざとなればアタフタし、有効的に機能しないところにある。普段からあらゆる危機を想定し、体制・組織・人の見直しが必要である。次の危機は目前に迫っている。尖閣諸島への侵略という危機が。

« 2020年10月 | トップページ | 2021年1月 »