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2018年12月

2018年12月27日 (木)

師走の入院体験記

◆12月に入って、その方面では有名な横浜のM病院に入院した。1~2年ほど前から、その症状は度々顕在していたが、今すぐどうということはなく、手術・入院が嫌で放置していたもの。近年技術の進歩によって、日帰り手術もあり得るとの情報もあり、家人の強い勧めもあって、8月末頃渋々診察を受けた。その結果、そのような初期の段階はとっくに過ぎており、入院・切除しかないという見立て。ベッドの空き具合や彼此の都合を勘案し、あれよあれよという間に12月2日入院、期間は2週間という予定が組まれてしまった。

◆有名な専門病院だけあって、老若男女・遠近を問わず「門前市を成す状況」。それにしても、この種の患者が日本人になんと多いことか。入院翌日、朝一番に手術は始まった。局所麻酔のため痛さは全くない。20~30分で終わったが、身動きができない。足が全く別人のものようにパンパンに腫れ上がったような感覚が広がる。小水はベッドに横になったまま、尿瓶に出してくれという。尿意はあっても、横になったままでベッドの上で出せるものではない。その日の夜、しかるべき処置を講じて、やっと排出することができた。

◆病院でのメインの仕事は「食事と排泄」。まるで檻の中の動物だ。但し、排泄が最大の難関で、術後4、5日あたりに、七転八倒するほどの痛みが襲った。それでも術後2日目の5日午後には早くも入浴可となる。家庭風呂のような個室の風呂が10室ほどあり、大きな気泡がボコボコ泡立っている。係の女性が一人終わるごとに浴槽を洗い、湯を入れ替える。術後に入った最初の風呂が今まで入ったどんな名湯より、最高に気持ちよい風呂だった。風呂は1日1回だが、この病のアフターケアは患部の温浴がよいとのことで、1日に5~6回座浴を個室のトイレで行う。

◆食事は減塩と食物繊維中心の健康食事ながら、魚・肉も適当に献立され、薄味ながらしっかりとした味付け。運動は殆どしないのに、食事の時間になる頃には空腹を感じる。そのように配慮された献立なんだろう。毎日三食ともほぼ完食。病院食は不味いという先入観があったが、それは払拭された。退院前夜の夕食は豪華な「祝い膳」が用意され、嬉しい心遣い。

◆さて、入院生活は退屈なはず。読書と音楽で優雅な時間が持てるものと期待し、本やCDを持ち込んだものの、豈図らんや鈍痛、激痛で集中力が持続しない。昼間は看護師やスタッフが入れ替わり立ち代わり入室し、夜は夜で異常ないか各室を見て回る。時事に疎くならないよう、差し入れられた新聞に目を通し、TVの情報にも触れる。これから読書という午後9時には何と消灯という決まり。結局読書は予定の1/4程度しか果たせず仕舞。唯一の難点は空調完備のためか、窓にロックが掛かり、外出も不可のため外気が吸えないこと。寝具の入れ替えの際、スタッフが窓を開錠するが、その時が唯一外の空気を吸えるチャンスだ。横浜駅近くの立地条件だが、冬の冷たい空気は美味しく感じられ、自然のありがたさを実感する。

◆人間生きていくためには、必要なものを摂り入れ、不要になったら排出する。入り口と出口が首尾一貫して繋がっているが、「首」に比べて「尾」の方は軽視されがちである。その結果、様々な支障を来し、出口を専門にする病院が繁盛することになる。まさに「終わりよければ全て良し」の金言を改めて認識した2週間だった。

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