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2017年6月29日 (木)

小涌園の岡田美術館を見学して

◆大涌谷からの帰り道、小涌園に寄り道して2013年10月にオープンした岡田美術館を見学してきた。新しいだけに箱ものとしてはかなり立派だ。入館料も2800円とかなり高め。岡田の名が冠となっているところから、箱根美術館や熱海のMOA美術館を手掛けた岡田茂吉氏(世界救世教教祖)と関連があるのかと思いきや、この美術館はまるで別物で、日本のパチンコ王の異名をとった岡田和生氏が開館した美術館とのこと。
パンフレットには岡田氏の詳しい経歴など触れていないが、NETで調べてみると同氏はパチンコ機やパチスロ機、ゲームソフトなどの大手メーカーのユニバーサルエンターティメントの創業者で現会長、そして美術品の収集家でもあった。1999年の高額納税者番付で全国総合1位に上り詰めた大富豪で、近年は海外で高級カジノを展開しており、「カジノ王」としても知られるそうだ。

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(エントランスから展示室に入る廊下の壁面に見上げるような「風神・雷神図」が聳えている。全体を観るには建物の外に立って観ることになるが、一枚の写真では納まらない。)

◆この美術館は敷地面積6278㎡、延べ床面積7714㎡、5階建ての最新設備を備えており、規模では箱根地区で最大級の「ポーラ美術館」に匹敵し、東京の根津美術館の2倍ほどになるそうで、民間美術館としては日本最大級とのこと。
美術館の価値は言うまでもなく、収蔵する美術品の価値によるものだが、展示品の大半は陶磁器で、中国の景徳鎮や韓国の高麗・李朝のものをはじめ、日本の古九谷・鍋島、野々村仁清、尾形乾山の京焼など質量・豊富で、2フロワー分は優に占めている。


◆また絵画は桃山・江戸時代から現代までの日本画を中心に、鎌倉時代の仏画、室町時代の水墨画など多岐に亘っている。名だたる作家の作品は枚挙に遑がないが、特筆すべきは喜多川歌麿「雪月花」三部作(「深川の雪」、「品川の月」、「吉原の花」)のうち「深川の雪」だろう。テレビで一度見て初めて知ったが、肉筆の実物を見て、改めてその大きさと精緻さに驚かされた。浮世絵としては最大級の大きさだろう。

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なお、「吉原の花」は現在アメリカ・コネチカット州の美術館にあり、このほど138年ぶりに日本に帰省し、7月28日から10月29日まで、岡田美術館で同時展示会が開催されるとのこと。残された「品川の月」は米・ワシントンD.C.の美術館が収蔵しているそうで、今回は原寸大の高い精細複製図を制作し、三部作を並べて公開するとのことで、この夏から秋にかけて話題を集めそうだ。

◆岡田美術館には屏風絵、障壁画の他に、蒔絵、漆工、仏像、彫刻なども散見されるが、これらはメインではなく、たまたまコレクションの中にあったという感じ。浮世絵の「春画」コーナーもあるが、ちょっと見落としそう。創業者の岡田和生氏は名誉館長で、実際の館長は日本美術史家の小林忠氏(1941年4月生)。日本の美術史学者、国際浮世絵学会会長、江戸時代絵画史の研究家でとくに浮世絵に詳しいとのことで、なるほどと納得。

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