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2017年2月14日 (火)

映画「アラバマ物語」を鑑賞して

Photoグレゴリー・ペックは最も好きな俳優の一人だ。「ローマの休日」、「白鯨」、「大いなる西部」、「ナバロンの要塞」など、幅広く深みのある演技が印象深い。ところが彼がアカデミー主演男優賞を取った「アラバマ物語」は、見る機会がなかった。たまたま東宝シネマの「午前10時の映画祭7」で上映していたので、やっと鑑賞する機会を得た。
映画『アラバマ物語』は1962年製作、原作は1960年に発表されたハーバー・リーの同名の小説。彼女の自伝的小説『アラバマ物語』(原題:To Kill a Mockingbird)は1961年度のピューリッツァー賞を受賞、翌1962年に全米で900万部を売り上げる大ベストセラーとなった。そして同年12月には映画が完成した。


◆舞台は1930年代、アメリカ南部アラバマ州の田舎町。まさに西部劇の世の中が終わり、馬に代わって車が普及し始めた時代だが、まだ西部劇の面影が色濃く残っていた。人種的偏見が根強く残るアメリカ南部で、白人女性への暴行容疑で逮捕された黒人青年の事件を担当する弁護士アティカス(グレゴリー・ペック)の物語。映画は主人公が担当した裁判を中心に展開するが、この作品は単なる法廷ドラマに終わらず、子供の視点から見た大人の世界や、周囲の人々に対する純粋な好奇心などをノスタルジックに描いている。

◆妻と死別した主人公(グレゴリー・ペック)は公平で穏やか、その知性と人柄で周囲から厚く信頼されている町の弁護士。小学生の兄と妹、二人の父親でもある。こうした古き良き時代のアメリカの田舎町を背景に、弁護士としての公平な仕事を通して、人種差別や貧困など社会の「悪」の一面を、無垢な子供の目を通しても描かれている
人種差別の激しいアメリカ南部で、黒人の弁護をする弁護士は、周囲の心無い人々から中傷を受けるようになる。裁判当日、陪審員は全て白人、被告にとっては絶望的な状況の中で、主人公は被害者、被告、証人らの証言の矛盾を突き、真実を暴き出す。最後に全白人男性の陪審員に向かって「先入観を持たず、明白な証拠をもって審議してほしい」と訴えるが・・2時間後、陪審員達が出した結論は・・無情にも有罪だった。


◆近年ハリウッド映画はカネをかけたド派手なアクションものやCGを駆使したコケ脅しものが多く、殆ど見る気がしない。かつてハリウッドは映画の都と言われるだけあって、健全な娯楽もの、文芸物、社会派ものなどで、全盛時代を築いた。この「アラバマ物語」は2007年にアメリカ映画協会が選んだ”映画ベスト100”中、第25位にランクされ、2008年には同映画協会によって最も偉大な法廷ドラマ第1位に選出されたそうだ。確かにその先駆的な実績は見て取れる。

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