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2016年12月27日 (火)

ポピュリズムの世界的台頭を憂う(後)

眼をアジアに転ずれば、フィリピンは「麻薬の一掃」を掲げ、民族主義的なポピュリズムを掻き立てたドゥテルテ氏が大統領となり、圧倒的な支持を得ている。
韓国は全く異質なポピュリズムを有する国で、新しい政権を担ぎ上げては数年後に引きずる落とし、次の政権を求めて振り子のように大きく揺れる。右系・左系を模わず「反日」というキーワードをポピュリズムに利用する点では一致する。偏頗なナショナリズムと結びついた民族主義的なポピュリズムとでも言おうか。
問題は昨年12月、日韓両政府の間で「慰安婦問題の最終的かつ不可逆的な解決」で合意した点だ。日本は8月には韓国政府が設立した財団に10億円を拠出し、元慰安婦の7割に当たる34人に一人約1000万円が支払われた。しかし少女像は移転されるどころか、新たに釜山に設置する動きがあるという


即ち、韓国世論・市民団体は「犯罪者の朴槿恵大統領が締結した合意は無効」だと主張。学生や左派団体は「合意が間違ったものであることを市民に認めさせ、最終的に再交渉を求めるためだ」という。何たる無知。間違った民主主義を取り入れた国の愚かさ以外何物でもない。昨年の両国合意で、これでやっと前に進むかと思ったが、かすかに危惧される部分もあった。その予感が現実のものになりつつある。国家間の約束より自分たちの主張が正しいとするならば、無政府状態でいいではないか。現在はそれに近い状態だから、大統領選をやる必要もなかろう。これはもうポピュリズムを通り越して狂気の沙汰と言わざるを得ない。相手にする方が間違っていた。かの国はもう見捨てよう。すべてを無視するに限る。

翻ってわが日本はどうか?長期安倍政権が続き、先進国の中では比較的に安定しているように見える。これはそれ以前の2006年から2011年までの5年間で6人の総理が代わるという短命内閣が続いたことへの反動もあるだろう。特に2009年から2012年までの3年3か月で、3人の総理が就任した民主党政権こそ、大衆受けはするが現実的でない政策を掲げた「ポピュリズム」の最たるものだった。当時は国民も民主党の議員もそのことを意識していなかったが、またぞろ、小沢ゾンビが共産党、社民党、民進党などに働きかけ左派系ポピュリズムを復活させようと蠢いている。本当に懲りない人だ。

日本は1930年代に軍国主義が台頭し、大衆を駆り立てるポピュリズムが席巻した。賢明な人たちは軍国主義に反対したが、結局ポピュリズムに敗れ、破滅の道へと突き進んだ。真に賢明な人たちは悪しき前例には乗らない。世界中に巻き起こっているポピュリズムに対してその過ちを正し得るか。欧州各国で国の重要な方向性を決める際、国民投票に委ねる姿勢が増えている。国民投票は「白か黒かを問うことで、少数意見に配慮した政治的妥協の余地がなくなる上、感情的なポピュリズムに繋がりかねない」という危険な事例を残した。日本では地方自治体では行われているが、国レベルでは憲法改正以外国民投票は行われない。政治家がリーダーシップを発揮できず、判断を国民に丸投げするのが国民投票であり、民主主義のように見えて、実はポピュリズムに委ねるものである。結果は常に正しいとは限らないからだ。(終り)

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