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2016年10月18日 (火)

中国膨張主義・番外編 -最終回ー

◆今年のノーベル生理学・医学賞は大隅良典・東京工業大学栄誉教授が受賞した。日本人のノーベル賞受賞は3年連続となる。これに関し、NET上で中国メディアのおもしろい記事を見つけた。以下要旨を引用--中国では毎年この時期になると、「何故日本はノーベル賞受賞者をこれほど多く産出できるのか」といった議論が盛り上がる。ある中国メディアは、大隅氏は自然科学分野でノーベル賞を受賞した22人目の日本人になったと伝え、この数字は英国やドイツ、ロシアを上回っていると紹介。さらに、日本がこれだけ多くのノーベル賞受賞者を輩出できた理由は「日本の紙幣」を見ればよく分ると伝えている。

◆記事は、紙幣という「小さい」存在から、日本が「ノーベル賞大国」である理由が見て取れると伝え、日本の紙幣には他国のように国王や政治家などの肖像は描かれていないと指摘。確かに、中国は1元札から100元札まですべての紙幣が毛沢東だが、日本の場合は「思想家や科学者、作家、教育家が紙幣に採用されている」と紹介した。

◆続けて、1万円札に採用されている福沢諭吉、5000円札の樋口一葉、1000円札の野口英世、そして2007年までに発行されていた1000円札には夏目漱石、5000円札の新渡戸稲造についてそれぞれ紹介した上で、「彼らは日本ではエリートとして認識されており、外国の文化を導入し、日本に新しい血液をもたらした人物も多く、日本を強くすることに貢献した人物であると紹介した。また、紙幣に描かれる人物はその国の意思と社会の価値観が反映されていると指摘し、政治家ではなく、思想家、科学者、作家、教育家が紙幣に採用されている点から、日本が教育や科学を重視していることが読み取れると伝えた。

◆なるほど、そういう見方もあるのかと感心、まさに「正鵠を得ている」と思った。ここに、中国が国際法秩序のもとに普通の国家として仲間入りを目指すヒントがあるように思う。中国4000年の歴史は覇権主義の歴史だった。その意味では現共産党政権はその遺伝子を確実に引き継いでいる。しかし中国はその一方で、多くの思想家、歴史家、学者、詩人・文学者等を輩出してきた。即ち、孔子、孟子、諸葛孔明、司馬遷、李白、孫文、魯迅など多士済々だ。

◆中国共産党の歴史はたかだか100年にも満たない僅かな期間だ。この間、これらの先人、先哲に匹敵するような偉人は殆ど輩出していない。毛沢東一色の紙幣を止め、これらの偉人達を紙弊に登場させれば、国民のムードも変わり、ノーベル賞受賞者もでてくるだろう。それができるかどうか、中国共産党主導者の考え方如何に掛かっている。(終り)

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