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2016年10月16日 (日)

中国の膨張主義と国際社会の対応 ーシリーズ3ー

◆中国がこれほどまでの力による膨張主義を貫き通し、その理不尽さが国際社会で罷り通る現状をどう見るべきだろうか。それには現在に至るまでの経緯、及び中国の国境・領土観を正しく観る必要がある。まず、膨張主義の背景には大国化による驕りがある。米露両国に肩を並べる大国になれば、「狙い通り、無理を通せば道理が引っ込む」との国際秩序をないがしろにした傲慢不遜な行動が可能になる。

◆中国は1978年、鄧小平の指導のもと、表向きには改革開放路線を推し進め、先進国の資本や技術を導入、急速に経済成長を成し遂げた。しかしその裏側には「韜光養晦」(とうこうようかい)という考えがあった。即ち、国力が弱い時には野心を隠して周囲を油断させ、力を蓄えるという意味である。日本はじめ多くの先進国はこの時期、中国との友好を旗印に競うように投資を行い、相互に経済的利益を追求した。その結果、中国は2010年には世界第二の経済大国になった。また経済成長とともに軍事費を増強し、今やGDP比で米露両国を凌駕するまでに至った。大国になった現在、鄧小平の後継者達は韜光養晦の時期は終わったと考えるようになった。傲慢不遜な大国のとしての行動はここに生まれた。海洋大国構想然り、AIIBしかり、一帯一路構想しかり・・。 

◆次に国際的には通用しない「中国の領土観」による実効支配を始めた。中国は古来から「中華思想」を根本に持っているが、大国化した今「天下はもともと中国のもの。そのすべてを回収し、取り戻す時」と考えている。領土とは実効支配した領域を指すもので、民族とは関係ない。その証拠に長い歴史の中で「内モンゴル自治区」、「新疆ウィグル自治区」、「チベット自治区」、「広西チワン族自治区」など侵略して領土としてきた。その面積は全中国の半分近くを占めている。さらに通用しないのが、領土観である。中国が歴史上一度でも支配した国、中国に朝貢した国、中国の古典に登場する国なども中国の「領土のうち」になる。琉球(沖縄)や台湾をはじめ、遣隋使や遣唐使も朝貢扱いであり、魏志倭人伝に登場する邪馬台国・日本も朝鮮半島並みの「領土の内」であり、その領土意識は体に染みついているという。

◆中国が膨張主義を押し通す3つ目の理由は国際的な法秩序の劣化であり、脆弱化である。主因は国連安保理の機能不全にある。拒否権を持つ常任理事国が大国の横暴で国際的な法秩序を無視した立ち居振る舞いをしても、拒否権の応酬で相互監視機能が働かず、むしろ大国が相互の牽制合戦で国際秩序を攪乱し、混乱に陥れる元凶になっている。とりわけ、国際社会で一極支配を続けてきた米国の統治力の衰退は否めず、そこに付け込んできたのが中国だった。(続く)

Photo

中国の野望:朝鮮半島は朝鮮省、西日本は東海省、東日本は日本自治区となっている。

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