« 9月になれば・・ | トップページ | 映画「シン・ゴジラ」を観て »

2016年9月 5日 (月)

小池劇場の開幕

◆7/31日の都知事選で44.5%の得票を得て、「真夏の夜の夢」が現実となり、小池新都知事が誕生した。それから早くも1ヵ月が経過。9/1日には都政改革本部を立ち上げ、自ら本部長に就任した。その間、リオに赴き五輪旗の引き継ぎセレモニー、築地市場と移転先の豊洲市場や東京オリンピック諸会場の視察、分刻みの会議・面談など公約通りの情報公開で、TV・メディアを通して精力的に動き回っている。64歳の女性とは思えないほどの活動ぶりだ。

◆そもそも国政でトップの座を目指したが叶わず、日本で2番目に権力を持つ都知事に鞍替えした先例は二人いる。石原慎太郎舛添要一の二人で、小池氏は三人目である。小池氏はキャスターから政界に転出後、常に権力の傍らについて回り、細川護熙の清新さ、小沢一郎の政界渡世術、小泉純一郎のメディア利用と決断力などを見てきた。自民党では環境・防衛の大臣の他に、党では総務会長を務め総裁選にも立候補したが、あえなく敗戦。近年は若手女性の登用などで表に出ることが少なくなり、居場所に苦慮していたところ、舛添氏の辞任という千載一遇の好機が到来した。「機を見るに敏」なればこそ、それまでのキャリアにプラスして、もともと備わった「度胸」で、メディアの使い方が旨く、余裕すら感じさせる。

◆都政に転じる前から「不明瞭な都政の刷新」を言い続けてきたが、いよいよ実践に移した。9/1日「都政改革本部」を立ち上げ、幹部職員を前に情報公開の徹底を求め、「不透明な政策決定とは決別し、都政の主権回復」を目指すよう大号令をかけた。都民を味方につけ、第三者のブレーンを側近に置き、会議はフルオープンでNet中継、対抗勢力との衝突を恐れず、主演を演じるという見事な小池劇場のプロローグがスタートした。

◆さて、本番はこれからだ。第一幕は「築地市場の豊洲移転問題」。小池氏は結論として11月7日の移転予定日を延期すると表明した(8/31)。都民の「食の安全」が第一で、地下水汚染の最終モニタリング調査(11/18日)より前に移転することは考えられないという理由であり、一応筋は通っている。ここで問題なのは、最終モニタリングの結果が「シロ」と出た場合、結果的に無駄な時間と巨額の費用を費やしただけとなる。その責任は?予算措置は?という問題が発生する。

◆また、調査結果が「クロ」と出た場合、世論の手前もあり移転不能となるだろう。しかし築地市場は老朽化し、衛生上の問題もあって現状のままにしておけないことも確かだ。仮設市場の建設もできないまま、建て替えは不可能と言われている。巨額な費用をかけた豊洲市場はどうするのか。シロでもクロでも混乱するのは明らかだ。小池知事は推進派、反対派の板挟みにあって、結局この問題は誰がどのように責任をとるのか。「やっぱり延期はしない方がよかったんじゃないか」という空気が都民や国民の間に生まれてはこないだろうか。

◆この移転問題によってオリンピック道路の建設に影響が出るとも言われている。築地市場の中を通るオリンピック道路の建設も含め、膨れ上がった膨大な五輪予算の解明。そして悪役都議会のドンや都議会との対決。予算審議などが、小池劇場の第二幕として控えている。正義の味方小池百合子氏の活躍から当分目が離せない

« 9月になれば・・ | トップページ | 映画「シン・ゴジラ」を観て »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1299847/67352704

この記事へのトラックバック一覧です: 小池劇場の開幕:

« 9月になれば・・ | トップページ | 映画「シン・ゴジラ」を観て »

2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ