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2016年9月

2016年9月29日 (木)

好い加減、秋晴れを見せてくれ。

◆9月も明日で終わり、今年も残り3か月余となった。今年の9月は異常天候続き。日本全体で長雨が続き、日照時間は東京で21%、農産物に悪影響がでているとメディアが報じた。
1週間前の9/22日、朝、雨の切れ目に虹が出て、ミンミン蝉の鳴き声が聞こえた。しばらく蝉の鳴き声は途絶えていたので、驚きだった。9月の下旬に蝉の鳴き声が聞こえるとはまさに異常気象を象徴していると言えるだろう。


◆異常と言えば、今年の台風は異常の連続。昨年までの10年間で発生した台風年平均、23.2個、うち日本列島に接近した台風は平均11.2個(48.3%)、上陸した台風は年平均2.3個(10%)だった。ところが今年は1月から6月までに発生した台風ゼロ7月から9月までの3か月で18個が発生接近した台風10個上陸した台風はなんと6個、例年の3倍になる。今年はまだ3か月あるので、例年のペースで発生するとすれば、今後5個発生することになる

◆しかも今年の台風は過去殆ど見られなかったように東北・北海道に上陸するものが多かった。そのうち8月に小笠原方面で発生した台風10号は、高速道路を逆走するように西に向かった後、沖縄方面の海上でUターンして太平洋岸を北上、岩手県に上陸して大きな災害をもたらし、日本海に抜けていくという異常な進路をとった。まさに台風自体が異常化している。月が替わり10月になっても、台風が発生し、上陸も予想されている。早く秋らしい日本晴れの青空を見たいものだが、まだだいぶ先になるようだ。

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2016年9月28日 (水)

安倍総理のパフォーマンスについて

日本の領海・領空で、他国の侵入・侵犯が頻発している昨今、最前線で命の危険に晒されながら任務を果たす海上保安庁や自衛隊員の働きぶりに、国民の代表である国会議員が敬意を表すことが悪いことだろうか。
安倍総理大臣が26日の衆議院所信表明演説中に、そのことに触れた際、自民党議員らが立ち上がって約20秒間拍手が続いたため、議長が「ご着席下さい」と注意した。野党側は「異常な光景」、「品がない」、「北朝鮮か中国の党大会のようで不安を感じた」(小沢生活の党代表)などと問題視して抗議すると言う。

大きな災害が起こり多数の被害者が出たり、死者がでた場合、国会の論議の冒頭で弔意を表し、哀悼の念を述べることはよく目にする光景である。
海上保安庁の職員や警察、自衛隊員らが、ごく限られた人員・予算・整備と法制の中で、命を張って国を守っているのは何も自民党のためだけに働いているのではなかろう。「それが仕事で給料をもらっているのだから当たり前だ」という考えだったら、「上から目線」と言われても仕方がないだろう。そういう目線で見られているとしたら最前線で日夜奮闘している職員・隊員の士気にも関わることだ。むしろ与野党に関係なく、その働きに敬意を表し、激励することが日本人としてごく自然な感情ではあるまいか。

行政はもっと最前線の実態を情報公開し、広く国民や世界の世論に対して理解を得る努力が必要だろう。国会議員のスタンディンオベーションがその切っ掛けになれば、安倍さんのパフォーマンスもそれなりに意味はあるし、仮に「戦争推進を想起させる」とするならば、あまりにも偏頗な見方であると言えるだろう。
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2016年9月26日 (月)

2020東京パラリンピックの課題

◆リオ・パラリンピックでは障害者スポーツの素晴らしさを教えてもらった。一方で、メダル獲得数では金メダルが0に終わる結果となり、改めていろいろなことを考えさせられた。一言で言うならば、その国の障害者スポーツへの向き合い方の差が、端的に表れた結果であると言えるだろう。日本は英米など強豪国に比べ、障害という多様性を受け入れる社会の成熟度が遅れている現状を表したもので、今までは競技者個人やその選手の周囲の人に頼り過ぎていた。その結果、組織的に支援し、強化を図る体制作りが遅れた

◆日本のパラリンピックはアテネ大会の金17、銀15、銅20、計52をピークに次第に減り続け、今回のリオでは、金0、銀10、銅14、計24となった。メダル総数では17位となったが、金が0だったため、ランク的には64位となった。今回の日本選手のメダル獲得の実績は実力が低下したというよりも、諸外国が障害者スポーツに括目し、選手を発掘して、潜在的能力を発揮させた結果の表れと言えよう。

◆今回のメダルランクは1位:中国(金107、銀81、銅51)計2392位:英国(同64、39、44)計1473位:ウクライナ(41、37、39)計1174位:米国(40、44、31)計1155位:豪州(22、30、29)計81、開催国ブラジル8位:(14、29、29)計72と健闘している。中国はロンドン大会で選手の発掘や育成に予算をかけメダル獲得順位は1位となった。ロシア2位、ウクライナ4位と国の強制力でメダルを量産した。
そもそもパラリンピックは障害の度合いに応じてクラス分けがあるため、例えば陸上100mは男女合わせて10個以上の金メダルがある。総メダル数は通常のオリンピックをはるかに上回る。障害者は戦争やテロが起こる国に生じやすい。傷痍軍人はもともと運動能力が優れており、アメリカなどは国の政策でスポーツに専念できるような環境を整えているという。

◆日本の現状は交通事故や病気で障害者となるケースが多い。しかし、リハビリの過程でスポーツに接する機会も増える。だが、「障害者のスポーツは危険だ」、「何かあった場合の責任は?」、「バリアフリーになっていないところが多い」、「補助する人手が足りない」、「車椅子で床が傷つく」など様々な理由でスポーツ施設の利用に制約が多いと聞く。活動場所の不足と選手層の薄さ、国内で競い合う機会の不足等で、人材の発掘・育成が継続しない。先端情報や高度な専門性と知識や体験を持つ指導者も不足している。そのために障害者スポーツとの垣根をなくし、共有するような指導体制を築く工夫も必要だ。幸い2015年度にそれまでの厚労省の障害者スポーツ部局が文科省の外局のスポーツ庁に移管した。これからは障害者がごく当たり前にスポーツを楽しむ環境を整備していく中で、新たな人材が生まれてくることは間違いなかろう。あとは健常者の温かい理解と応援が必要だ。

2016年9月20日 (火)

日本人の起源「沖縄ルーツ」に新資料

◆弊ブログの7月18日付けで「日本人のルーツを探る壮大な実験」という記事を掲載した。この記事は7/10日の読売記事等を引用して、日本人の祖先は3万8千年前から2万5千年前に遡って、3つのルートで移住してきたと推測されるというもの。もっとも早かったのが、3万8千年前に、朝鮮半島から対馬を経由して九州に入ってきた「対馬ルート」だった。続いて3万年前に大陸と陸続きだった台湾から海を越えて琉球列島に入る「沖縄ルート」で、その後島伝いに北上、九州に辿りついたとされる。最後は2万5千年前に北方からサハリンを経由して南下してきた「北海道ルート」だったというもの。

◆3万8千年前から2万5千年前の間に、3方向から来たそれぞれの民族は旧石器時代、新石器時代、先土器時代を経て次第に混血し、1万6千年前から始まった縄文時代になって日本人の原型になったという。その後、「現代の日本人は遺伝情報の約12%を縄文人から受け継いでいる」というレポートを総合研究大学院大の研究チームが発表した。縄文人のDNAはアイヌと最も近く、次に琉球人、その次に本土の日本人「ヤマト人に近かったという。

◆さて、日本人の沖縄ルーツに直接関わる記事が、本日(9/20)の読売新聞に掲載された。「世界最古級の釣り針-2万3000年前-貝製、沖縄の遺跡から出土」という記事である。沖縄南部の南城市サキタリ遺跡から旧石器時代の貝製の釣り針が約2万3千年前の地層から見つかったというのだ。日本本土で釣り針の使用が確認されているのは縄文時代の早期(約1万1千年前)の獣骨製のもので、これを1万年以上遡ることになる。今回見つかった釣り針は過去に東南アジア・東ティモールで出土した貝製の釣り針と並ぶ世界最古級で、材料や加工法も共通しているという。

◆沖縄で見つかった釣り針は円錐形の巻貝の底を円弧状に加工し、一方の先端を尖らせたもので、円弧の直径は1.4㎝、付け根に紐を巻き付け、ウナギなどを釣っていたと見られるという。さらに驚くべきは、釣り針の下の下層から、国内で2番目に古い約3万年前の人骨も出土したことだ。沖縄で見つかる旧石器時代の化石人骨は形質やDNAの分析で、そのルーツは東南アジアとする見解がより有力になってきている。それはさて置き、我々のご先祖様は相当グルメだったようだ。日本人得意の魚を釣るというDNAはこの頃から出来上がっていた?

2016年9月15日 (木)

どうなる?豊洲移転問題

◆小池都知事が築地から豊洲市場への移転延期を表明したことを契機に、次から次へと問題が明るみに出て、まるでパンドラの箱を開けたような状態になってきた。どうしてこういうことになってきたのか、小池氏が言うように、その原因・経過を調べ、誰が、いつ、どこで、何を決め、実行してきたのか、徹底的に究明しなければならなくなったのは明らかだ。

◆13日夜のBSフジの「プライムニュース」に石原慎太郎氏が出演していた。テーマとは別に司会者から「豊洲市場の問題」について所感を聞かれた。石原氏が都知事を辞職する年(2012)に土壌汚染対策工事はスタートしている。石原氏は「都の役人達の言葉に騙された。言葉は悪いがメクラ判(工事のGoサイン)を押してしまった。真相を徹底的に究明して欲しい」と述べ、さらに新たなスキャンダルの露呈も示唆した。都知事として全体を管轄する立場にありながら「知らなかった」で済む話ではない。あんたの責任はどうなるのかと言いたいところだが、それはそれとして、今後小池知事がどう対処して行くのかが大きな課題となる。

◆まず第一に、今の豊洲市場の建物を存続したまま、更なる土壌汚染の改善と地下水の汚染対策をとることは可能か?その場合、追加予算措置と期間は?それらをクリアしても、「100%安全宣言」ができるのか?「都」に対する不信感を払拭することは容易ではない。場合によっては「豊洲への移転中止」という決断を迫られるかもしれない。その際豊洲の建物はどうなるのか。利用計画や譲渡が決まらなければ「取り壊し」という事態も想定しなければならない。その損失の費用は?結局都民への税金として跳ね返ってくるだろう。

◆また移転中止になれば、現在の築地市場を継続して使うことになる。移転を前提に計画されていたオリンピック道路を変更して、早急に建設に架からなければならない。決断の時期は迫っている。そもそも築地市場を営業しながら、抜本的な建て替えは不可能だと言う。「雨漏り、錆、不衛生、老朽化」を一時凌ぎで修繕しながら使い続けるしかない。それが何年可能なのか?ところが築地にはあまり知られていない驚くべき問題があった。

◆話は62年前に遡る。1954年3月1日、アメリカはミクロネシア・マーシャル諸島のビキニ島水爆実験を行った。たまたま近くに居合わせた遠洋マグロ漁船「第五福龍丸」は多量の放射性降下物(死の灰)を浴びた。無線長だった久保山さんは半年後に死亡した。当時小学5年だった私はよく覚えている。捕獲した大量のマグロは3/15日築地市場に水揚げされたが、そのマグロから多量の放射能が検出された。都は築地市場の地中に埋めて廃棄することを決定。埋めた地点には後世に伝えるため「原爆マグロ」のプレートが設置された。

◆時代が時代だったから、こんな処置で済んだのかもしれない。今だったらとんでもない問題で、都民は放射能で汚染された土地の上で扱われた魚介類を60年間食べ続けたことになる。築地市場では今でも市場の洗浄のために、周辺の海水を使っているという。「都」は水質検査をしているのか。60年経って何もなかったから「食に対する安全性の規範」が緩んでしまったのか。いずれにしろ、小池知事は「進むも地獄、戻るも地獄」という苦境に立たされる。ここを乗り越えれば将来「英雄たちの選択」に列伝し、名知事として名を残すだろう。

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2016年9月13日 (火)

パラリンピック柔道の魅力

リオ・パラリンピックでの日本選手の活躍に元気をもらっている。ゴールボール、ボッチャなどパラリンピック特有の競技も見入ってしまう。車いすテニスの男子国枝選手、女子上地選手の活躍は錦織選手と同等以上に凄いなと思い、応援に力が入る。
中でも視覚障害者の柔道はこれぞ本当の柔道だと思った。一般の柔道の場合、特に外国人選手は組み手を嫌って、なかなか組み合おうとしない。腰を引き、手四つになったりする姿はまるでレスリングだ。
そこへいくと、パラリンピックの柔道審判が選手同士の襟と袖を持たせ、しっかり組ませてから「始め」の合図をする。従って技が掛けやすいし、一本が取りやすい。寝技に持ち込まれる場合も多いが、決まらなければ最初からやり直し。相手の動きを気配で察するという健常者にはない難しい側面もあるだろうが、正々堂々と組んでから始まるから、見ている方も気持ちがよい
健常者の柔道もこの方式を取り入れるべきだ。技の優劣がストレートに出るから、「指導」のポイント差で逃げ込もうとする姑息な柔道はなくなり、本当の柔道の良さが見られると思う。

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2016年9月10日 (土)

北朝鮮が「シン・ゴジラ」に?

◆北朝鮮が9日午前9時30分、5回目の核実験を実施した。今回は過去4回とは異なり、核の小型化、軽量化に成功、ミサイルの弾頭に搭載することが可能な爆発実験であり、直近のミサイル発射実験と重ね合わせると、日米韓にとって大変な脅威となる。韓国国防省によれば核弾頭の推定爆発規模は10~12キロトンで、広島型に匹敵し過去最大規模になるという。

◆北朝鮮は過去幾度となく各種ミサイル実験を繰り返した。その違法を咎める「国連安保理決議」や六か国協議で「ヒト・モノ・カネ」等、多くの経済制裁を実施したが、結局悉く無視して、違法な闇取引や武器輸出などで外貨を稼ぎ、核・ミサイルの開発に注力してきた。外交的には瀬戸際外交を展開し、国内にあっては幹部の粛清など恐怖政治を敷いて個人崇拝を強要した。正に「金正恩の狂気じみた時代錯誤も甚だしい独自路線」を推進してきた。

◆しかし、結局その狂気じみた独自路線をどの国も阻止することができなかった。そこには米・中・露の核大国の複雑な国際関係の力学が働き、一枚岩で対処することができなかったことが大きい。そうこうしているうちに取り返しのつかない事態まで、北朝鮮を追い込んだ。今後、国際社会が一致して更なる経済制裁を実行に移せば、「窮鼠猫を食む」で何をやらかすかわからない。中国はそれを理由に「制裁は慎重に」としてきたことが、北朝鮮を増長させた一因だが、北朝鮮の「核」を廃絶させるためには、北がいうように「まず核大国が廃絶することが前提」になる。しかし現状では、協議すること自体不可能だろう。

◆国際社会は北朝鮮の自然崩壊を待つ以外に打つ手はなくなったのだろうか。今上映されている「シン・ゴジラ」は理由もなく日本を襲ってくる。巨大な原子炉らしきものを体内に抱えたゴジラは火器、銃砲、ミサイル等では手に負えず、逆にそれらをエネルギーとして増強していく。最終的には「核には核で」を検討。しかし日本の科学者たちは福島原発の原子炉冷却がヒントになったのか、急遽「凍結剤や凝固剤」を開発し、口に向かって大量の液剤を注入しはじめた。ゴジラはついに立ったまま凍結し始める。「核」のボタンのGoサインが出る直前だった。さて、北朝鮮の暴走を抑える「凍結剤や凝固剤」は何だろう

2016年9月 7日 (水)

映画「シン・ゴジラ」を観て

◆「ゴジラ」の第一作は1954年(昭和29年)で、小学5年か6年の頃に見ている。特撮と分っていても、その迫力に興奮したものだ。その後何度か続編が作られたが、1~2度見た程度で、成長するにつれ、安直な怪獣映画には全く興味がなくなった。しかしその間「ゴジラ」は世界的なキャラクターとなり、日本からメジャー選手として米大陸に上陸したり、2014年にはアメリカ版”GODZILLA”が制作されて、日本に再上陸するなど想定外の大成長を遂げてきた。

◆今年第29作目になるという「シン・ゴジラ」が制作され、今までとは大きく異なる社会性に富んだ作品として話題を呼んでいるというので、取りあえず観に行った。東京湾アクアラインの海底トンネルが原因不明の事故で破壊されるところから映画は始まる。巨大な尻尾のようなものが海上で見えたというので、巨大不明生物の仕業と判定。官邸は生き物なら簡単に駆除できるだろうと楽観するが、品川方面の川を遡る巨大な怪獣は津波のような災害を引き起こし、建物は軒並み倒され、住民は逃げ惑う。これらの被害状況を見て、政府は尋常ならざる事態と認識。災害対策本部を設置するが・・・。

◆実は2011年3月11日の「東日本大震災」こそ、この映画製作の大きな動機になっているようだ。想定の範囲を超えた大地震と大津波のような被害。緊急事態における人間社会の右往左往する混乱振り。対応する政府、自治体、警察・消防などの機能的動きを推進する指揮命令系統の不透明さ。省庁間の責任の押し付け。「マニュアルにない、法整備の不備」等を持ち出すお役人たち。そうして意思決定の遅さ緊急時の日本の行政の実態を露呈しているかのようである。

◆今回のゴジラの登場は福島原発事故も想起させた。即ち、体内に「巨大な原子炉」を抱えたような未知の怪獣が、海底に放置した使用済み核燃料を取り込み、エネルギー源として暴走。制御不能の状態で放射能を拡散させる。被害を食い止めるため、止むを得ず陸・海・空の自衛隊を出動させる。しかし国民を巻き添えにする恐れがあるため、最終決定者の総理は攻撃実行に苦悩するが、住民の緊急避難、疎開の措置をとりつつ「Goサイン」を出す。ところが日本の自衛隊が保有する武器等では、何の防御にもならない。

◆いよいよ日本では手に負えず、日米安保の適用、中露仏等を巻き込む国連安保問題へと発展していく。さらに日本を飛び越えて、「」使用を巡って議論が進むなど、国際問題へ広がっていく。ゴジラは何のため日本を、そして東京を襲ったのか。まさに日本の安全保障と、東京一極集中に対して警鐘を鳴らしているようである。また日本の領土・領海を侵略しようとする某国を念頭に、ハード・ソフト面の防衛力の強化を訴えているようにも思えた。映画自体も62年前の円谷監督作品とは比べるまでもないが、ゴジラ自体は荒唐無稽とはいえ、CGを駆使したリアルな映像は実写さながらに展開し、改めて技術の進歩に驚かされる。

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 画像は映画とは関係ない

2016年9月 5日 (月)

小池劇場の開幕

◆7/31日の都知事選で44.5%の得票を得て、「真夏の夜の夢」が現実となり、小池新都知事が誕生した。それから早くも1ヵ月が経過。9/1日には都政改革本部を立ち上げ、自ら本部長に就任した。その間、リオに赴き五輪旗の引き継ぎセレモニー、築地市場と移転先の豊洲市場や東京オリンピック諸会場の視察、分刻みの会議・面談など公約通りの情報公開で、TV・メディアを通して精力的に動き回っている。64歳の女性とは思えないほどの活動ぶりだ。

◆そもそも国政でトップの座を目指したが叶わず、日本で2番目に権力を持つ都知事に鞍替えした先例は二人いる。石原慎太郎舛添要一の二人で、小池氏は三人目である。小池氏はキャスターから政界に転出後、常に権力の傍らについて回り、細川護熙の清新さ、小沢一郎の政界渡世術、小泉純一郎のメディア利用と決断力などを見てきた。自民党では環境・防衛の大臣の他に、党では総務会長を務め総裁選にも立候補したが、あえなく敗戦。近年は若手女性の登用などで表に出ることが少なくなり、居場所に苦慮していたところ、舛添氏の辞任という千載一遇の好機が到来した。「機を見るに敏」なればこそ、それまでのキャリアにプラスして、もともと備わった「度胸」で、メディアの使い方が旨く、余裕すら感じさせる。

◆都政に転じる前から「不明瞭な都政の刷新」を言い続けてきたが、いよいよ実践に移した。9/1日「都政改革本部」を立ち上げ、幹部職員を前に情報公開の徹底を求め、「不透明な政策決定とは決別し、都政の主権回復」を目指すよう大号令をかけた。都民を味方につけ、第三者のブレーンを側近に置き、会議はフルオープンでNet中継、対抗勢力との衝突を恐れず、主演を演じるという見事な小池劇場のプロローグがスタートした。

◆さて、本番はこれからだ。第一幕は「築地市場の豊洲移転問題」。小池氏は結論として11月7日の移転予定日を延期すると表明した(8/31)。都民の「食の安全」が第一で、地下水汚染の最終モニタリング調査(11/18日)より前に移転することは考えられないという理由であり、一応筋は通っている。ここで問題なのは、最終モニタリングの結果が「シロ」と出た場合、結果的に無駄な時間と巨額の費用を費やしただけとなる。その責任は?予算措置は?という問題が発生する。

◆また、調査結果が「クロ」と出た場合、世論の手前もあり移転不能となるだろう。しかし築地市場は老朽化し、衛生上の問題もあって現状のままにしておけないことも確かだ。仮設市場の建設もできないまま、建て替えは不可能と言われている。巨額な費用をかけた豊洲市場はどうするのか。シロでもクロでも混乱するのは明らかだ。小池知事は推進派、反対派の板挟みにあって、結局この問題は誰がどのように責任をとるのか。「やっぱり延期はしない方がよかったんじゃないか」という空気が都民や国民の間に生まれてはこないだろうか。

◆この移転問題によってオリンピック道路の建設に影響が出るとも言われている。築地市場の中を通るオリンピック道路の建設も含め、膨れ上がった膨大な五輪予算の解明。そして悪役都議会のドンや都議会との対決。予算審議などが、小池劇場の第二幕として控えている。正義の味方小池百合子氏の活躍から当分目が離せない

2016年9月 2日 (金)

9月になれば・・

◆9月に入って、二日続けて晴天の秋空が広がった。うるさかったクマゼミの声が途絶え、代わりにけだるいミンミンゼミの声が多くなった。日本では夏の終わりから秋の初めにかけてツクツクボウシが鳴き、季節の変わり目を実感するのだが、海沿いの国道沿線では10年来、聞いたことが無い。生息できる環境ではないということなのだろう。

◆8月に台風が立て続けに発生し、北海道・東北に大災害をもたらした。過去この地域に直接上陸したことが無かっただけに、被害の程も想定外だったようだ。ここにも異常気象が現われていると言えよう。日本列島から台風が去って、つかの間の晴天が続いていると思いきや、すでに南西諸島沖では台風12号が発生、今日・明日にも九州に接近すると言う。日本列島がユーラシア大陸に東の端に弓状に連なり、東が太平洋、南に台風の温床を抱えている限り、避けられない宿命なのか。

◆昨夜、サッカーW杯アジア最終予選の初戦、UAE戦の初戦を見た。結局サッカーの試合はストレスが溜まることを再確認、途中で観戦を止めた。健康上よろしくないからである。理由は二つある。サッカーの国際試合は日本にとって明らかに公平さを欠いた判定を下す審判が多いと言うことだ。日本はサッカーに限らず、スポーツに対してもフェアープレーの精神が行き渡り、反則や汚いプレーを嫌う精神がある。審判の判定には余程のことが無い限り、おとなしく素直に従うことが一般的である。そのためか日本に対して不利な判定を下しても、怖くないとなめられているようだ。

◆もう一つは中東諸国は1点でもリードすれば、ちょっとぶつかっただけですぐひっくり返り、明らかにオーバージェスチャーで痛がる。時間稼ぎなのは見え見えだが、それも高度な戦術と思っているらしい。武士道精神のDNEを受け継いでいる日本のスポーツ競技では、受け入れがたい動向だが、これが世界のスポーツ界の現状だ。ロシアの国ぐるみのドーピング問題も、勝ちさえすれば手段はどうでもよいという考えなのだろう。
昨夜の試合も、普通の公平な審判なら勝っていた試合だ。だが、最後の詰めが甘く、取れそうで取れないいつもの癖が出た。こんな試合を続けていたら予選突破はおろか、見てる方が健康を害してしまいそうだ。今までとは次元が異なる個々の選手を育て「5-0」くらいの圧倒的な差で突き放すくらいのチームを作らない限り、サッカーは浮かばれないだろう。

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