陸上男子快挙!400mリレー見事銀メダル
楽しみは 日本選手の メダル数
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◆日本選手の活躍で、最後の最後まで沸かせてくれたリオ五輪。南米大陸初の五輪”リオ2016オリンピック”がまもなく閉幕する。閉幕を明日に控えた今朝10時過ぎ、陸上男子がやってくれた。「快挙!陸上男子400mリレー、銀メダル獲得!」である。陸上男子4×100mリレー決勝で、日本は山県亮太、飯塚翔太、桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥の絶妙なチークワークとバトンタッチの技術でジャマイカ(37秒27)に続いて、37秒60で見事銀メダルを獲得した。1人1人では100m決勝にも進めない選手達だが、4人のチームプレイとなると、実力以上のものを発揮するサムライジャパンの姿を世界中に示した。
◆今回のリオオリンピックは開幕当初から日本選手の活躍が目立った大会だった。新たなヒーロー&ヒロインが登場する一方、この大会が最後のオリンピックになると思われる選手たちの歓喜の涙や力を出し尽くした敗戦の涙など、胸打つ場面が多く見られた。腰痛に耐えながら銅メダルを獲得した重量挙げの三宅宏実選手の笑顔。卓球女子団体でキャップテンを務め、重責を果たしたが、銅メダルに終わって悔し涙に泣き濡れた福原愛選手。満身創痍の中、前人未到の4連覇を果たした女子レスリング伊調馨選手の金メダルの涙。長年レスリングに限らず日本選手の鏡となり、今回選手団の主将を務め、4連覇という重圧を背負った吉田沙保里選手。力尽き銀メダルに終わって「責任を果たせなかった」と号泣する姿を初めて人前で見せただけに、特に印象に残った。何故だか胸を打ち、涙を誘う選手は女子選手に多い。
◆しかし全体をつぶさに眺めると、日本選手が到底歯が立たない競技や種目もあれば、もう少しでメダルに手が届く可能性があるもの、日本が得意としていても世界のレベルがそこまで迫っているものなど各種各様だ。日本のスポーツは従来、個人・学校・企業など個々の努力に任せられた側面があった。しかし、それでは世界に太刀打ちできないと、近年クラブスポーツの活躍などもあり、国もスポーツ庁を設立してハード・ソフト、資金面等で支援体制を充実するようになった。その成果も少しずつ現れ出したと言えるだろう。◆いろいろなスポーツの底辺を広げていくことと、一握りのアスリート達への強力な支援体制が車の両輪となって、日本のスポーツ全体のボトムアップに繋げていくことが大切だ。今回米国に続きメダル獲得数で2位につけている英国が、ロンドンオリンピックを機に長期低迷を脱し、スポーツ大国となった良い見本もある。また最近、外国人との間に生まれた子供達が、優れた運動能力と日本の精神面の良さを兼ね備えた若いアスリートとなり、活躍するケースが増えてきた。国際交流はもとより、移民の受け入れなど積極的に図って、将来を見据えたスポーツ政策を展開していくことも必要だろう。さあ、次は2020東京オリンピックだ。それまで何とか元気で、運動しながら健康を保とう。
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