2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ

最近のトラックバック

« 投票率を上げる選挙制度 | トップページ | おかしな憲法改正論議(中) »

2016年7月 5日 (火)

おかしな憲法改正論議(前)

【防衛予算は人殺し予算?】
野党民進党、共産党などは今回の参院選の街宣活動で「安倍総理が憲法改悪し、戦争できる国にしようとしている」、だから「9条改悪を断固阻止しなければならない」と声を張り上げ、批判する。挙句の果ては「防衛予算は人殺し予算」と豪語して、役職停止になった共産党議員も出てきた。この理論で行くと日本の自衛隊は「殺し屋集団」ということになる。これが同じ日本人かと耳を疑いたくなる。


【腰が引ける憲法論議】
安倍総理も今回の参院選では念願の「憲法改正」を表に出さず、封印しているようである。そもそも、野党側の「憲法改悪阻止!」と極めてシンプルな攻撃スローガンに対して、「なぜ憲法改正が必要なのか、なぜ今なのか」という国民の疑問に対して、理解を得るには十分な説明の時間を必要とする。「簡単なスローガン」で対抗できるほど現実は単純ではない。衆参両院で3分の2の議席を獲得したとしても、直ちに改正の発議ができるとは限らない。むしろ国民の半数以上の理解を得た上でないと、国民投票にかけることは不可能であろう。


中国の脅威と呑気な政治家】
日本国内で、「憲法改悪阻止だ」、「戦争法案反対だ」という極めて分かりやすい、大衆受けしやすいレッテルがある一方、「憲法改正は必要だ」という説明は困難を伴う。こうした不毛の論争をしている間に、現実の世界は刻一刻と変化している。それも日本にとって極めて深刻な事態が起こっている。即ち中国軍は今年に入って尖閣諸島周辺の海・空で挑発行為を大幅に増やしている。フィリピンが国際仲裁裁判所に提訴している南シナ海の領有権問題の判決が出る前に力づくで既成事実化を図り、合わせて尖閣諸島でも影響力を高めようとしているのだ。今年上半期の自衛隊機のスクランブル発信回数は昨年後半の約1.5倍に増加したという事実が、如実に物語っている。

【憲法の枠組みと自衛隊の活動】
こういう場合、まかり間違えば「不測の事態が起こり得る可能性が十分ある」し、中国はそれを奇貨として、紛争状態に持って行こうとの算段だろう。この事態を「日本国憲法は国際紛争を解決する手段として、武力による威嚇または武力の行使は永久に放棄する」と9条に謳っているのだから、応戦すれば憲法違反になるというのだろうか。武力によらず外交で解決するのだとすれば、「竹島」や「北方四島」の教訓を生かしていないことになる。憲法上疑義があっても体を張って阻止しているのが自衛隊だ。挑発行為に乗ってはいけないが、自国の領海、領空を我が物顔に侵犯されて、されるがままの軍隊がどこにあるだろうか。それを認める政府があるとすれば、自衛隊は必要なくなる。(続く)

« 投票率を上げる選挙制度 | トップページ | おかしな憲法改正論議(中) »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1299847/66364242

この記事へのトラックバック一覧です: おかしな憲法改正論議(前):

« 投票率を上げる選挙制度 | トップページ | おかしな憲法改正論議(中) »