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2016年7月22日 (金)

気になる都知事選の行方(下)

【増田氏の場合】
◆唯一、増田寛也氏は官僚を経験している。建設省時代に千葉県、茨城県などに派遣され、地方自治の現場を体験した。茨城県企画部鉄道交通課長の時はつくばエクスプレスの建設に携わり、当時の鈴木都知事の説得などに当たった。建設省を中途退官し、小沢氏らの支援を受け、岩手県知事に当選した。ところが2期目になると、意見の相違から小沢氏と決別し、トータル3期12年間務めあげた。一見優しそうな風貌だが、小沢王国の中で反骨を通したことは、括目に値する。


◆知事時代は、宮城県浅野氏、三重県北川氏、高知県橋本氏、鳥取県片山氏らと改革派知事として名を広めた。第一次安倍内閣と福田内閣で知事出身の民間閣僚として総務大臣に就任。地方再生、地方への権限移譲、道州制の導入にも積極姿勢を示した。「日本創成会議」座長の時、日本の将来人口を予測したデータを発表、少子高齢化、東京一極集中に警鐘を鳴らした。要すれば中央官僚、地方自治、中央政府の要職を経て、「虫の眼、鳥の眼」を兼ね備えた経験は大きい。人の使い方、組織の動かし方、相反する利害の調整など政治のリーダーとしての資質は十分だと思われる。余談だが、東京の都立高校を卒業後、2浪して東大法学部に入学、司法試験も難関であったため、1年留学して国家公務員試験を受験。やっと建設省に入省したというキャリアを有する。特別に優秀と言う訳でもない所に親しみを覚える。

選挙戦の蛇足】
選挙戦報道のメディアの姿勢について、3人の有力候補の動きは大きく取り上げる。そして必ず「この他にもご覧の方々が立候補しています」と取って付けたように名前と顔写真一覧を流す。公職選挙法上、平等を期すためだろうが、扱い自体平等とは言えない。かと言って目障りでしょうがない。中には供託金300万円を没収されても「宣伝費と思えば安いもんだ」と思っている者もいよう。ゾンビのような人も出てきた。民主主義のコストだからしょうがないと言われればそれまでだが、例えばエントリーする前に基準を設け「ふるい」にかけるとか、さらに上位2名による決選投票にするとか、米大統領選みたいに副知事とセットで選挙にかけ、何か事があればその副知事が任期まで知事を務める等、日本も大胆な選挙制度の改革をしてもよいのではなかろうか。

【独断的見通し】
候補者の選挙費用の調達の問題がある。都知事の場合、普通に選挙活動をやれば、一人最低5000万円はかかると言う。組織の推薦を得ない小池氏がどうやって集めるか。オール自費なら問題ないが、猪瀬氏の二の舞にならぬよう気をつけねばならない。3人とも早い段階で収支を明確にして発表すべきだ。増田氏は自民公明の推薦を受けたが、都民は政党の後ろ盾があることを毛嫌いする傾向がある。それをどう乗り越えるかだが、結局都民は実務型より、有名人、それも判官びいきで組織の推薦を得ない小池氏を選ぶのではなかろうか。その結果、今度は政治手腕、手法の問題でまた挫折を繰り返すことになりかねない。どうもそんな気がしてならない(終わり)

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