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2016年7月13日 (水)

地方行政にイデオロギーを持ち込むな

◆混迷が続いていた都知事選の出馬騒ぎだったが、どうやら究極の後出しジャンケンでジャーナリストの鳥越俊太郎氏が名乗り出て、4人出揃った。最初に出馬を表明した小池さん、慎重な姿勢を通していた増田さん、野党系は日本のサンダースと言われだした宇都宮さん。但し、同氏は鳥越氏との調整で最終的に決めるそうだが、孤立無援で熱烈な市民運動支持者が担ぐ宇都宮氏が3度目の正直となるか、「この際ガンバレ」とエールを送りたい。

◆四氏の共同記者会見を見た。鳥越氏は長年のジャーナリスト経験で知名度抜群、さらに持って生まれた明るいキャラクターで人を惹きつける魅力がある。76歳の年齢を感じさせない若さとガンを克服した強靭な精神力で「澄んだ心境」になっているのだろう。「これはもう、鳥越さんで決まりだ」と思わせるものがある。しかし、今まで権力を批判すればよかったが、今度は逆の立場で権力を使う側に回る。気になるのは激務による健康面だ。4年も経たないうちにまた選挙という事態にならなければよいがと思う。

◆今回の知事選は最初、前任二人の失敗を教訓に、人気に頼らない実務型の堅実な知事が求められた。それに最も近いイメージの候補者が増田さんだろう。しかし、いざ蓋を開けてみれば、鳥越さんも予想したように、鳥越さんと小池さんの人気投票対決になるのではないか。しかし、最も気になるのは鳥越氏の出馬の動機が、今回の参院選で改憲勢力が3分の2になったことで危機感を持ったことだと言う。「オイオイそれは違うんじゃないの」と違和感を持った。しかも都政に対する政策は現在のところ何もないと言う。さらに問題なのは野党4党の共同推薦が確実になったことで、そうなれば資金面、マンパワーで心配はいらない。純粋のようで案外したたかさを持ち合わせている。また、共産、社民が今まで支持し応援した宇都宮氏から、手の平を返すように勝ち馬に鞍替えした姿勢がなんともいやらしい。

◆いわゆる学者、ジャーナリストなど日本のオピニオンリーダーと言われる人達は国会の議席が3分の2を超えたことが、そんなに怖いのか。すぐ憲法改正、戦争に結び付けたがるが、そんなに日本の国民が信用できないのか。戦争を憎み、平和を求める考えはすべての日本人が持っている共通の認識だと思う。戦後70年経った今だからこそ、国民がこの国の在り方を考え、将来に亘ってどうあるべきかを考えるために、憲法を見直す機会を持ってもよいではないか。世界も日本も70年前とは大きく変わってきている。最終的には国民が判断するのだ。憲法改正の機会を持つことすら否定されるのであれば、第96条の「改正の手続き、その公布」の条項は削除すればよいではないか

◆都知事選は特別な地方行政の首長を選ぶ選挙だ。従って都民でなくとも多くの国民が国政選挙並みの関心を持つ。しかし地方自治に与野党対決の図式を持ち込むことはよくない。元東京都副知事の青山氏が述べていた。「もう失敗できない都知事の間違えない選び方」と題して「ひとことで言えば、その時代の『東京の問題は何か』ということをきちんと主張する知事を選ぶことが大切である。選挙では、東京が最も解決しなければならない課題を見極め、それを解決する道筋を指示しなければならない」と。どの自治体にも当てはまる言葉ではなかろうか。

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