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2016年6月28日 (火)

南房総・小さな旅(後)

(3)鋸山・恐怖の地獄のぞき
◆鋸山と言えば、内房線の浜金谷駅と保田駅の間を塞ぐように広がる山で、標高は330mと意外に低い。浦賀水道を挟んで三浦半島の三浦海岸と面する。山の形がギザギザの鋸のようだから、付いた名前だと言われるまでもなく、誰もが思う。かつて江戸湾に入る船の格好の目印となった。正式には乾坤山日本寺と号し、1300年の歴史を有する関東最古の古刹で、山の南斜面10万坪ほどが境内となっている。様々の宗派を変遷し、江戸時代初期に曹洞宗の寺院になってから、現在に至っている。

Dscf1701

◆もう一つの特徴は山全体が凝灰岩からなり、江戸時代から建築資材の産地として利用されてきた。幕末から戦前・戦後を通して良質な石材が切り出され、昭和57年まで採石は続いたという。確かに垂直に切り立った崖は人の手によるもの以外、何物でもないだろう。しかしよくこんな高さまで切り出したものだと感心する他ない。地獄のぞきという展望台は、石切り場跡の絶壁の上に突き出た岩盤の上にあり、100m下を見下ろすことができるが、高所恐怖症のこの身にとっては、手すりがあっても足は竦み、目眩がするほど。結局鋸の歯は人が切り出した岩の形だったのだ。

Dscf1698 地獄のぞき展望台

Dscf1702

展望台から切り出した岩場跡を覗く、下から見上げる人が蟻のように小さく見える。

◆実はこの鋸山には、今から51年前、学生時代に来たことがあった。しかし、地獄のぞきの展望台以外殆ど覚えていない。多くの磨崖仏、羅漢像などがあったのだが、当時は歴史にも仏像にも殆ど関心がなかったからだろう。今回百尺観音は拝観したが、座像としては日本一大きい大仏(石像)は時間の都合で見ることはできなかった。

Dscf1708
百尺観音像、昭和41年完成というから仏像としては新しい。写真は筆者。

Dscf1711
樹々の間から漏れ出す光が神々しかった。

(4)江川海岸
◆近年、南米ボリビアのウユニ塩湖の不思議な光景天空の鏡として有名になった。千葉県木更津の江川海岸がそのウユニ塩湖に似ているとして、スポットを浴びだしたとのこと。遠浅の海は無風状態のとき、空の青と白い雲が海面に映り、一体化した光景になると言う。しかし、さざ波が立っただけでもその光景は消えてしまうとのことで、滅多に巡り合うことはないらしい。

◆もう一つ沖に向かって電柱が続く不思議な光景がある。まるで「千と千尋の神隠し」に出てきた電車が海に向かって走る際の架線のようだと言うのである。その映画は珍しく見たが、言われてみれば「そうかな」という程度。正体はアサリの密漁を取り締まる監視小屋に電気を送る電線だという。しかし、その光景も含め、東京湾に沈む夕陽が最高のスポットということで、この小さな旅の最後に、大きな夕陽を写真に収めた。

Dscf1718
江川海岸にて夕陽を観る。水平線近くに電柱が続く。


Dscf1721
今まさに沈まんとする東京湾の夕陽。 (本稿終り)

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