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2016年6月16日 (木)

舛添知事、ついに詰め腹

◆14日の当ブログで舛添知事への「最後通告」として、辞職を勧める記事を書いた。こうした辞任を求める声は日増しに高まり、沸騰してきたのは確かだ。しかしながら、ここまで叩かれても辞めない強心臓の持ち主である舛添氏、辞任するかどうか半信半疑であった。ところが昨15日午前、都議会議長に辞職願を提出したというニュースには驚かされた。やはりジワジワ狭まる包囲網に耐え切れなくなったのか、参院選という大きな事情もあって、さしもの舛添氏もここにきて観念せざるを得なくなったのだろう。一連のこうした騒ぎに対して思うことがいくつかある。

(1)個人の資質の問題
まず舛添氏の庶民感覚を超えた高額過ぎる旅費・交通費と頻繁な海外旅行が週刊誌で取り上げられた時に、素直に謝って従来の慣習を改めると約束していれば、ここまで過去に遡ってまで非難されたであろうか。最初に自己を正当化し、反発したから(彼の性格がなせる業だろう)メディアも都民も敵に回してしまった。

(2)統治能力の問題
都の職員との普段からの繋がりを大切にしていただろうか。一連の騒動が起きたときに真摯に味方になってアドバイスしたり、カバーする職員が何人いたか。裸の王様ではなかったのか。そうしたリーダーとしての統治能力がもともと備わっていたのか。

(3)法の欠陥
政治資金法の収入の方は厳しくなっていたが支出の方はまだ規制が甘かった。常識人であれば何ら問題は無かったであろうが、なまじっか法をかじっているだけにザル法の欠陥をついた形となった。メディアはことが起これば騒ぐが、法の欠陥については一過性で、継続的に取り上げようとはしない。そうした法の整備改革を、他人事のように政治家に任している限り、この問題はまた起こる。

(4)再発防止策の制定
舛添氏が辞職したことにより、真相究明がうやむやになった。共産党などが百条委員会を設置してとことん追求すると表明したが、辞めた本人が出頭に応じるだろうか。案の定すべてが取りやめになった。野党のパフォーマンスに過ぎないのでは。与党は解散が無くなったことで辞任を評価しているが、あまりにもご都合主義過ぎる。都議会による再発防止策も必要だが、問題の本質は欠陥法律にある。本筋は国の政治資金規正法の支出部分の明確化であり、それを後押しする世論の声こそ大切である。

(5)退職金・ボーナスの問題
これも地方自治法とか条例の問題に関わってくるようだが、自発的辞職の形をとっているため、お咎め無し、返納することさえ法的に難しいらしい。2200万円という金額に庶民は釈然としない。「盗人に追い銭」というにはあまりにも大きい。

(6)メディアの姿勢
あれだけ騒いだメディアは、逆の見方をすれば、舛添氏の騒ぎのおかげで視聴率を稼げた。しかし、辞めたとたんに、話題は「次は誰か」に焦点が移る。勝手に候補者を作りあげては話題作りに専念する。いつもこの繰り返しではないのか。TV・新聞は今のままでよいのかよく考えてもらいたい。この国の民主主義の質を高めるにはどうしたらよいのか、真剣な提言をしてもらいたい。

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