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2016年5月12日 (木)

歴史は逆戻りしている?(1)

【アメリカの場合】
◆トランプ劇場の冒頭では泡沫候補だった暴言王トランプ氏が、共和党の次期大統領候補に事実上決定した。これにより11月8日に予定されている大統領選本選で、民主党のクリントン候補との一騎打ちが実現。トランプ大統領出現というあまり見たくない終幕さえ現実味を帯びてきた。日本で活躍する有名なアメリカ人タレントが、冗談っぽく「トランプが大統領になったらアメリカを捨てて日本に帰化する」と言っていたが、果たしてどうなるか?

◆彼の主張をつぶさに見ると、虚偽無知だと思われる発言が多い。また過激発言によって既存勢力・敵対勢力へ口撃を繰り返し、現体制に不満を持プアー・ホワイトと言われる層への人気取りが主で、政策に具体性が全く見られない。彼は「アメリカ第一、偉大なアメリカを取り戻す」と主張する。そして日・韓・独は米軍の駐留によって、国の防衛にただ乗りしていると吹聴する。

◆何も知らない一般の人は本当かと思う。日・韓・独に対して駐留費の全額負担を求め、いやなら米軍を撤退させると言う。実際には米軍の04年報告書によると、日本は74.5%(約4700億円)を負担。15年度の総負担は7200億円を超えるという。韓国(40%)、ドイツ(32.6%)に比べて日本は負担し過ぎだ。しかも在日米軍は日本の防衛だけが任務ではない。極東から中東までの広い地域をカバーして、米軍の前線基地の役目を負っており、米国の防衛上にとっても大変なメリットがあるという。この辺の認識が全くなく、何も知らない不満分子の歓心を買っているだけだ。

◆こうなれば「撤退したければ、どうぞ」と言いたくなる。「それによるアメリカのメリットが無くなってもいいんですね」と脅してもいいくらいだ。そもそもアメリカという国は「強いアメリカ」を求めて世界の市場を開拓し、経済力で世界を席巻してきた。その裏付けとして軍事力を世界に展開してきたのではなかったか。世界の警察を自負しておきながら、金がかかるからその役目を放棄するという。自由主義経済を謳歌しておきながら、「TPPに反対、牛肉の関税を下げないなら、自動車の関税を上げる」などと発言。今まで参加国が必死の思いで合意したことは何だったのか。東南アジアや欧州から米軍が撤退することにより、地域が不安定になって、直接・間接的にアメリカのデメリットになることが分かっていないらしい。「内向き志向の一方で強いアメリカを取り戻す」という。これを自己矛盾と言わずして何というべきか。

◆世界の警察の役目を捨て、自国の富のみ追求するアメリカならば、誰も尊敬しないだろう。オバマ大統領が退任を前に、G7伊勢志摩サミットの際、5/27日に広島を訪れることを表明した。現役大統領としては初めてのことで、そのこと自体、世界平和へのメッセージとなろう。しかし、トランプが次期大統領になるとしたら、世界はどんな反応を示すだろうか。歴史が逆戻りしないことを願うのみ。(続く)

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