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2015年12月25日 (金)

シールズの野党統一候補推薦を危惧する

◆今年、「安保関連法案制定」に際し、国会周辺で大々的な反対デモを繰り広げたSEALDs(シールズ)や「安保関連法に反対するママの会」等学生、主婦など約20の市民団体が参加して、今度は来夏の参院選で野党候補を支援するための新団体市民連合」を設立したという。日本は思想、言論、結社の自由が憲法で保障されているから、それ自体は何ら問題はない。だが、問題なのは政治の世界で「反安保」の1点だけで、立場も主張も異なる野党各党が連携して与党に対抗する勢力を作ろうとしている点だ。政治は安保だけが主題ではないはず。仮にそれらの勢力が大いに議席を伸ばし、参院でも衆院でも過半数を取った場合のことを想定しているのだろうか。

◆実はこれと表裏一体のことがアメリカで起こりつつある。共和党のトランプ候補が過激な発言で人気を集め、支持率で共和党候補のトップに立った。もっとも、米国全体では彼が大統領になることを「アメリカの恥だ」と考えている人が過半数を超えているから、実現することは無いだろうが、こうしたことは人気取り政策の危うさを表わしている。日本の野党の統一候補擁立の動きは「戦争反対!」、「憲法守れ」、「安倍は辞めろ」など、明快で分かり易いスローガンで協調体制をとった一種の人気取り政策の延長である。これらの動きが一部憲法学者や所謂左翼的な「朝日岩波文化人」の流れを汲む知識人やメディアが支持するようになれば、「SEALDs」などの市民団体が勢いづき、思わぬ結果になりかねない。

◆来年の参院選で危惧されることは、従来「唯我独尊」で選挙に臨んでいた共産党が自党の候補を降ろしてまでも、統一候補であれば応援するという極めて異例の姿勢を示していることだ。全県で1名の選挙区で自公対オール野党の対決となれば、自民も苦戦することは明らか。特に来年から選挙権を付与される18歳以上の若い人達にとっては、共産党の脅威に対する免疫の無い人が殆どだから、共産党やSEALDsなどはそこを狙っているのだろう。

◆仮に与党が過半数割れとなれば、近年の例を見るまでも無く、各種法案が参院を通過することが困難になる。またもや何事も決めれらない政治に逆戻り。政治の混乱は火を見るより明らかだ。共産党やSEALDsなどの市民団体は「戦争ストップ」を掲げ、実は日本の政治を混乱させるのが目的ではないのか。また衆院選でも与党を過半数割れに追い込んだら、史上初めて共産党が政権に入る連立政権が現実のものになってくる。欧州ではそういう事例はなんどかあったが、旨く立ち行かず頓挫することがしばしばだった。民主党も勝ったなどと喜んではいられないはずだ。

◆かつて、筆者も政権交代を望んで民主党政権に1票を投じた一人だ。そのとき思ったことは政権担当能力がない政党に政治を任しては国が危うくなると言う事だった。野党は真に政権担当能力をつけるまで切磋琢磨することが先決で、安易に将来展望のない選挙協力などにうつつを抜かすべきではない。また、人気取り政策に惑わされ易い若い人やママさん達は何が真実なのか、自分で確かめる眼を持って欲しいものだ。

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