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2015年12月 3日 (木)

高齢者向けCDラジカセの話

◆最近、昔のLPレコードが再び秘かなブームを呼んでいるという。「しまった。処分するのではなかった」と思ったが、以前住んでいた家に、オーディオセット(ターンテーブル・アンプ・カセットデッキ、両サイドに大型スピーカー、部屋の後方上部に小型スピーカー2つ)があった。それらの機器を20年ほど前に処分してしまったのだ。ただ、レコードだけは聴く手段もないのに、捨てる気にならず残していた。世の中は次第にカセットテープ全盛時代になっていた。ラジカセやウォークマンで充分楽しめるし、イヤホーンに繋げればいつでもどこでも楽しめる気軽さがあった。そうして今度はカセットテープが次第に増えていった。

◆10年ほど前、今の家に越してくる時、遂にLPレコードやドーナツ盤などを全部廃棄処分にしてきた。中には40年以上も前に買ってもらったクラシック音楽全集などもあった(雑音が酷かったが)。但し、カセットテープ自体は引っ越し道具の中に紛れ込ませて持ってきた。ところが、オーディオの世界はすでにCDの時代に大変身していた。スピーカーもデッキもコンパクトになって、澄んだ音質に迫力もある。遂に購入せざるを得なくなった。そして今度はCDのコレクションが増えていった。

◆最近、昔のカセットテープを聴きたいと思ったが、ラジカセがない。「そうだ。ソニーのウォークマンがあった」と思い出し、かけてみると長年使わなかったせいか音がでない。先日たまたま、ある大型電気店で、ラジカセにCDが聴ける機能を持ったコンパクトで持ち運び自由な新型機種を見つけた。聞けば年配層にその種の要望が多いので、メーカーが作ったのだという。しかもテープに収録された音楽等はSDカードに落として再生することが可能だと言う。また操作ボタンの表示は漢字で大きく見易くなっている。明らかに中高年を意識したものだと分かるが、求めていたものだけに早速購入。古いカセットテープから何十年か振りの音が流れてきた。

◆もともと、音質がどうのこうの云うオーディオマニアではない。ポピュラー、クラシック、軽音楽、抒情歌など「いい音楽はいいと言う主議」だから、ツールは何でもいいのだ。しかしハード面は技術の進歩と共に変化していくのは仕方ないとしても、消費者は何だか踊ろかされている感じがしないでもない。そんな反動なのか、回顧主議なのかLPレコードの再ブームがあるのかもしれない。結局ハートに残るものは、名曲を創り、演奏してくれるアーティスト達なのだが、その音を再現する技術も重要だと言う事は認識しているつもりだ。

◆かつて、40年ほど前、ステレオセットを購入した際、LPレコードをターンテーブルに乗せ、アームを離すと自動的に回りだす。アームの先に付いた針を狙いを定めてレコードの端に静かに合せる。やがておもむろに音楽が流れ出す。その緊張感がたまらなくよかった。その時、オーディオの世界は戦後間もない手回し蓄音器の時代から格段の進歩を遂げていたのだが、そのステレオもすでに昭和の博物館入りとなってしまった。

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