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2015年9月 7日 (月)

日本橋川・神田川クルージング記(2)

Dscf1139◆日本橋川が隅田川(大川)へ注入する地点に在る豊海橋は「ここが日本橋川の入り口だよ」と目立たせるためのデザインだそうだ。隅田川に出ると、すぐ右手にアーチ型の永代橋が見られるが、船は左折して隅田川を上る。

(白い橋が豊海橋、隅田川から見たもの)

Dscf1140程なく、左岸にビルの横っ腹に四角い穴を空けたような「リバーサイド読売ビル」が眼に入る。

(リバーサイド読売ビルと隅田川水上バス)

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まもなくつり橋型の優美な清洲橋が見え、橋の真ん中からスカイツリーが蝋燭のように立っているのが、見えてくる。
清洲橋を超えた辺りの右岸に松尾芭蕉の芭蕉庵跡(現在は芭蕉稲荷神社)の小さな林が見える。新大橋、両国橋をくぐったところで、船は左に針路をとって、狭い運河に入る。

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◆最初の橋がかの柳橋。江戸落語にもよく登場する柳橋の船宿や料亭が両岸にあったところ。運河の左右に屋形船が並び、現在も釣り客を乗せ、ハゼなど釣ってはテンプラを楽しむ。かつては旦那衆が芸者衆を乗せ、隅田川を行き交う涼み船や投網で獲れた魚を天ぷらや刺身にして客に出す船宿が並んでいた。春は隅田川の花見、夏は大川の花火大会など、船遊びは今も昔も変わらない。

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柳橋の下を通ると、すぐ右側に古めかしい小さな船宿「柳橋小松屋」の看板が目につく。この船宿はテレビでも何度も紹介されているので、記憶があった。釣り船、食事処以外に、自家製の季節の佃煮が売り物。土産物店に立ち寄ることはツアーの定番だが、今回は船旅のため、店の裏の船着き場に横付けした。すると粋な芸子の雀(すずめ)さんが、三味と美声で迎えてくれた。

Dscf1148◆もともと三味線という楽器は、音色そのもが好きな方ではなかった。だが、雀さんの奏でる音を聴いて感性が変わった。澄んだ音が水面に響き、心地よい気分にさせてくれる。聞き覚えのある「小唄・端唄(?)」を鈴を転がすような声で唄い、「」とはこういうものかと、ヤボなこの身ながら、日本情緒の良さを眼から、耳から自然に受け入れたようだ。

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◆番頭さんらしい人が「小松屋」の謂れを写真を使って説明してくれた。小松屋は昭和2年にこの地で屋形船の船宿を営み、現在は四代目とのこと。昭和52年に江戸中期から伝わる木造の屋形船を復元し、近年まで使用していたが、今は現役を退き運河に係留されている。この番頭さんの旨い販売口上にも乗せられ、保存料を使わない昔からの手法で作った佃煮をいくつか購入。
10分ほど寄港して、船は雀さんの「お江戸日本橋」の唄と演奏に見送られ、柳橋をあとにして、神田川を上っていった。(続く)

Dscf1151 
江戸時代の屋形船を復元したもの。動力が人力というのが驚きである。

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