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2015年8月27日 (木)

中・露の対日外交姿勢を糾明する(前)

【中国の場合】
◆中国が9月3日に北京で行う「抗日戦争勝利70年」の軍事パレードに出席要請していたことに対し、安倍総理は参加しないことを表明した。米国・欧州各国が軍事色の強い式典であることから出席しないと決めたことの影響もあっただろう。政府は反日色を弱めるよう水面下で交渉していたが、逆に反日色の強いものになることが判明した。訪中見送りは当然のことだ。そもそも抗日勝利を祝う軍事パレードに、その相手国を招待する神経がわからない。反日色を世界に向かってPRするのに、当該国の総理が出席して相手を喜ばせるなど、民主党の鳩山元総理ならともかく、平和主義を守る一国のリーダーが出席して、座視するなど有り得ない話だ。

◆今時、大掛かりな軍事パレードをして、「どうだ!」と武力を誇示するなど時代錯誤も甚だしい。「外交問題は武力の威嚇によって達せられる」という過去の誤った考えを中国はいまだ踏襲している。そこには「平和な世界を創ろう」などという姿勢は微塵も感じられない。そもそも70年経っても戦争勝利を祝うこと自体、軍国主義国家であることを示している。そのくせ日本が安保法制を審議したり、集団的自衛権を議論すると軍国主義復活だと誹謗する。中国は逆に70年前に犠牲となった自国民の霊を慰める「慰霊祭」でも行えば、「平和国家になったか」と世界から尊敬を集めるであろうに。

◆いずれにしろ、「抗日」で体制引締めを図るということは、「日本は常に敵国であり、平和で友好的な関係ではあり得ない」と内外に向かって宣言しているようなもの。自国の武力は「正当」で、他国の武力は「侵略」のためと決めつけている姿勢は、度し難い態度であり、世界を緊張関係に導くものだ。こういう姿勢が巡り巡って中国共産党一党独裁の首を締めるようになると首脳らは気づいていないのか、気づいているからこそ内部からの崩壊を恐れ、ますます強硬な姿勢を貫こうとしているのか。

◆そもそも抗日勝利と大風呂敷を拡げているが、日本は戦争で中国に負けた訳ではない。太平洋戦争でアメリカに負けたのだ。そのアメリカは連合国の勝利として、米国英国中華民国(蒋介石側)の名でポツダム宣言を発表した。中華民国は会議に出席しておらず、単に勝ち馬に乗っただけ。しかも戦後間もなく国民政府軍(現台湾)と人民解放軍(現中国)は内戦状態を再開し、人民解放軍(毛沢東側)が勝利して「中華人民共和国」成立を宣言した。時に昭和24年10月1日、日本の敗戦後4年が経っていた。その時点で敗者日本に勝利したと吹聴するのは歴史の歪曲ではないだろうか。そんな国が国連の常任理事国としてのさばっている。のさばらしたのは誰だろうか。(続く)

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