2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

最近のトラックバック

« 白鵬は二代目朝青龍か。 | トップページ | 暑中お見舞い申し上げます »

2015年7月23日 (木)

中国の東シナ海ガス田の危険性

◆中国が日中間の合意に反して、東シナ海の「日中・中間線」付近で一方的にガス田開発を進め、その構造物は合計16基に達していると政府は証拠写真等を公表した。また、これらの施設が軍事活動の拠点となる可能性もあるとして警戒を強めている。南シナ海の埋め立て問題がクローズアップされている間に、東シナ海でも着々と権益を拡大していた訳だが、被害者的立場になり得る日本が、「安保関連法案に賛成だ、反対だ」とまあ呑気な事。

◆このガス田開発の目的は沿岸部の需要増を賄うためと言いつつも、実は1~2年程度の埋蔵量しかないとの推定もあり、採算性のある事業ではなさそうだ。中国の真の狙いは日中間の中間線付近に複数のプラットホームを建設することによって、「事実上の中国領土」を人工的に造りあげ、東シナ海の制海権と、レーダー基地建設による軍事的優位を確立することにあるのは間違いない。

◆軍事的緊張の増大はさておいて、今回は海洋という大自然の中に人工的に築いた構築物そのものを問題としたい。完成したプラットホームは作業員の宿舎らしい3階建ての建物や、精製工場、ヘリポート、掘削装置を据えた立派なものだと云う。プラットホームには大別して海底から直接支持される固定式と間接的に支持される浮遊式がある。この辺は大陸棚の上に在るから水深は200m~500m程であり、固定式のものと推定される。固定式のものは、コンクリートや鉄鋼でできた脚を持ち、その脚を直接海底に固定して建設される。海上で暴風に耐え、長期間無補給で安全に操業するために、国際条約や国及び船級協会の基準に従って、定期的な検査を受けて運営される必要がある。

◆問題は中国がこうした国際基準を守って運営しているかどうかだ。中国は自国の漁船が日本の海で赤サンゴを密漁するのを半ば黙認している国だ。錆化の進行が早い海洋のど真ん中で、波による浸食、台風などの暴風・大波対策、地震・津波の対策など、安全対策に万全を期しているだろうか。それよりも資源が枯渇した時に、施設の完全な撤廃を考慮しているのか。環境への悪影響を考えずに、そのまま放置することはないだろうか。国際条約を無視して利益追求に走る中国の事、とても環境面に配慮しているとは思えない。

◆実は世界中で、石油プラットホームの事故は頻発している。北海では1980年、嵐により転覆123名死亡、1988年にはガス漏れ爆発事故で167名死亡。2002年には米ニューオーリンズ沖で爆発事故、2010年ルイジアナ州沖での爆発事故(メキシコ湾原油流出事故)が発生。また、最近ではプラットホームがテロリストの攻撃目標になっており、英国では撤去のための膨大な費用の算出に苦慮しているという。この付近で万一事故が起きれば影響は日本にも及ぶ。中国の東シナ海ガス田開発問題は、軍事防衛問題に留まらず、環境面での影響も看過できない。

Photo

« 白鵬は二代目朝青龍か。 | トップページ | 暑中お見舞い申し上げます »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1299847/60860395

この記事へのトラックバック一覧です: 中国の東シナ海ガス田の危険性:

« 白鵬は二代目朝青龍か。 | トップページ | 暑中お見舞い申し上げます »