2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

最近のトラックバック

« 白洲次郎旧邸「武相荘」を訪問して | トップページ | ここまで落ちたか、民主党 »

2015年7月 6日 (月)

ギリシャという国

◆「ギリシャ」を英語表記すると“Greek”だが、「ギリシャ(人)、ギリシャ語、ギリシャ風」の意味以外に 「訳の分からない言葉、ちんぷんかんぷん」という意味があることを先日の読売新聞のコラムで知った。なるほど辞書を引くと It’s  all greek to me, (全くちんぷんかんぷんだ)と記載されている。ギリシャの借金返済延期を巡って、EU等が示した「痛みを伴う構造改革案を受け入れ、EUに踏みとどまる道を選ぶか」、それとも「今以上の苦しい生活はいやだと借金を踏み倒し、国内経済を破綻させ、EUを離脱する道を選ぶか」を問う国民投票が行われた。予想では拮抗していたが、100万票の大差をつけて国民は後者の道を選んだ。総額43兆8千億円に上る借金、「これだけ膨れれば貸した方だって放っておくわけがない。無いものは払えないのだから、開き直ればいいのさ」という考えのようだ。 

◆ギリシャの事実上のデフォルトに対し、最大債権国のドイツも今度ばかりは甘い顔はできない。チプロス首相は、EUの困惑を横目にロシア、中国に秋波を送り、資金援助を探る方途も視野に入れているようだ。だが、中・露が只で資金提供する訳がない。担保として、クレタ島やロードス島に軍事基地を造らせろと要求するかもしれない。チプロス首相はそれをEUに対する威しのカードに使うしたたかさを持っている。

◆冒頭でGreekには「ちんぷんかんぷん」の意味があると述べたが、ギリシャ語は3400年の歴史があり、アルファベットのルーツにもなったギリシャ文字だが、字体は似て非なるものだ。むしろロシア語の文字に似ている。確かにローマ帝国が東西に分離された後、ローマのカソリック教が東方正教会(ギリシャ正教)となり、ロシアに伝播されて、ロシア正教に変化していった。文字が似ているのはそういう経緯からだろうが、もともとのギリシャ語は文法が難しく「ちんぷんかんぷん」と云われる所以だそうだ。

◆欧州だけでなく現代世界に大きな影響を与えた文明をもつギリシャ。ギリシャ神話に始まり、イソップ物語から哲学、物理、数学、芸術、建築、スポーツ、さらにもっとも顕著なことは都市国家を成立させ、民主主義発祥の地となった。そのギリシャが、経済問題で国家が破たんするような混乱状態に陥っている。まさに「チンプンカンプン」そのものだが、何故そうなるのか。二代目、三代目は親の財産を食いつぶすというが、ギリシャはまさにこの方程式が当てはまっているようだ。即ち「仕事はしたくない。税金は払いたくない。法律を守らない。将来の蓄えより眼の前の快楽。なんとかなるさの楽天的国民性。過去の栄光に捉われプライドだけはNo.1。蟻よりキリギリス」等々とよくいわれる言葉がまさに本質を表わしている。日本やドイツの勤勉・実直とは対極にあるようだ。

 

◆実際に、多くの雇用を生み出す製造業もなく、国民の20%が公務員。観光業以外にこれといった産業もなく、経済基盤が弱くて失業率も高い。わずかにオリーブの輸出は世界3位だが、食糧も輸入に頼り、貿易赤字が続く。こうした欠陥構造を国も国民も長年放置してきた結果だ。かつてギリシャには海運王オナシスがいたが、20世紀を通じて、何百万人ものギリシャ人が欧米、豪州等に移民し、成功を収めた。一旦収まった海外移住傾向は2010年からの経済危機により、再び移民が増えている。地震を察知して逃げ出す動物のように。 しかし、日本も対岸の火事では済まされない。 注意深く見守る必要がある。

« 白洲次郎旧邸「武相荘」を訪問して | トップページ | ここまで落ちたか、民主党 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1299847/60639068

この記事へのトラックバック一覧です: ギリシャという国:

« 白洲次郎旧邸「武相荘」を訪問して | トップページ | ここまで落ちたか、民主党 »