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2015年5月 2日 (土)

安倍総理の米議会演説を聞いて

▼安倍総理が米上院・下院合同会議の席で、歴代総理で初めて演説を行った。「希望の同盟へ」と題した英語による40分の演説は概ね好評を博し、米国民の琴線に触れる部分も見られ、良く練られた内容だったと思う。戦後70年の歴史認識に於いて「痛切な反省」と「深い悔悟」を述べ、その上で戦後一貫して平和路線を歩んできたことを強調した。これからも日米は協調して未来へ向けて「希望の同盟」を果たしていこうと格調高いものだった。日本の総理として歴史に残る演説だったと思う。

▼アメリカの多くの政治家、識者が好意的な印象を述べているのに対し、日本の野党及び一部のメディアの反応は「一体何だ、何処の国の新聞か?」と言いたくなる。日本の新聞が「安倍さんはお詫びを表現していないよ。韓国さん、中国さん、どうぞ日本の首相を批判してやってください」と言わんばかり。今回の演説はどこで誰に対して行ったものか?言葉にこだわり過ぎることが、果たして問題が前向きに進むことになるのだろうか

▼この夏の所謂「70年談話」がいろいろと取沙汰されている。安倍さんは「村山談話を含め歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいく」と常々表明している。ところが韓国・中国は「50年の村山談話、60年の小泉談話で、日本が過去の植民地支配と侵略によって多大の損害と苦痛を与えたことに対するお詫びを表明してきた。だから、この夏の70年談話にも引き継ぎべきだという。それが正しい歴史認識だという。(本来他の国のリーダーの発言に事前に注文をつけるなどあってはならないはずだが・・)

▼では、いつまで続けていけば彼らは納得するのか。今後80年、100年、200年~ずーっと10年ごとに鸚鵡の如く繰り返せば納得するのか。言葉の問題ではないはずだ。彼らは何十年、何百年経とうと、常に被害者を装い外交面で優位に立つため、日本を常に悪者にしておかねばならないのだ。米国政府高官も、ここにきて「歴史問題の解決を難しくしているのは韓国に日本を受け入れる意思がないことだ」とようやく、事の本質が分かりだしたようだ。韓国自身にも「このまま進めば孤立する」と悟ってもらうしかないだろう。

▼安倍さんの演説を読んで、これがもし民主党時代の「鳩山、菅、野田」氏だったらどうだったかと考えた。最もそういうチャンスは絶無だっただろうが。まず彼らは根本的な政治哲学を持っていたか、次に世界を視野においた外交の実績と信頼に足る統治能力を有していたか、さらに優秀なブレーンを抱えていたか。残念ながらそのどれをとっても恥ずかしいものばかり。井の中の蛙が突然桧舞台に出されて、オドオド状態となっていただろう。ところが現民主党の執行部は、安倍さんの演説に対して「安保法制の整備の時期を勝手にコミットしたとか、日本はアメリカの下請けではない」とか勇ましいことを言っている。「お前さん達に任しておけば、何も決められなかったではないか」と言いたい。民主党時代の尻拭いをやって、ようやくマイナスからここまで、地位を引き上げた手腕は認めてもよいのではないか。

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