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2015年4月 6日 (月)

御殿場線の不思議(1)

▼小田原市のJR国府津駅は古い駅である。現在では各地の駅舎がリニューアルされているが、昔の面影を残す珍しい駅でもある。しかし東海道線では重要な駅で、アクティなどの快速列車が停車する駅でもある。かつて(今もそうだが)御殿場線との分岐駅にもなっており、駅舎が鉄道乗務員、関係者の宿舎にもなっているからだろう。私事だが東京方面へ向かう際はこの国府津駅を利用している。

▼今では鉄道、地下鉄、バスなど共通のプリペイドカードが普及して大変便利である。(関東方面ではスイカが一般的) ところが御殿場線の起点ともなっている国府津駅から同じ小田原市内の隣の「下曽我駅」に行く際、またその延長線の松田駅、足柄駅(神奈川県)、駿河小山、御殿場駅(静岡県)などに行く場合、このカードは使えない。東京方面から国府津で乗り換え、この線を利用する場合、車掌が電車内で清算を行う。スイカを利用して乗車している人が多いので、清算に時間がかかる。しかもこの線は無人駅が多い。行楽日は乗客も多いので車掌も大変だ。清算もできず無人駅で降車する場合、そのまま素通りになりかねない。

▼スイカが使えない理由は御殿場線の所有がJR東海となっており、別会社だからである。因みに在来の東海道線においては熱海駅まではJR東日本、熱海駅以西はJR東海となっている。功罪は別にして1987年4月の国鉄分割民営化の影響がここにも現れているのだろうが、機械化・情報処理が進んだ今日、難しい問題ではないはずだが、何故やろうとしないのか不思議だ。

▼面白いのは御殿場線の存在そのものに在る。現在1時間に2本程の単線のローカル線だが、赤字でもないらしい。国府津駅から終点沼津駅まで19駅、距離60.2km。駅の標高が国府津駅で20m。最も高い御殿場駅で455mというから結構標高差がある。話は御殿場線の成り立ちに遡る。明治5年(1872)新橋~横浜(現在の桜木町)に初めて鉄道が開業。明治20年7月に新橋~国府津間が開業。明治22年(1889)、国府津駅から現在の御殿場線を通って浜松駅まで開通。ここで、ついに新橋駅から神戸駅まで結ばれた。この時に、全線直通列車が1往復運行され、所要時間は20時間強であったという。「東海道線」の名称が与えられたのが6年後の明治28年(1895)だった。(続く)

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