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2015年3月10日 (火)

メルケルさん訪日、いいね!

◆メルケルドイツ首相が7年振りに来日した。かつてサッチャー英首相は「鉄の女」の異名をとり、英国の財政赤字を克服し、イギリス経済を立て直した新保守主義の政治家として高い評価を得た。そして現在では「欧州の女王」と呼ばれるメルケル首相、もともと物理学者だったというが、ソフトな言動、沈着冷静、熟慮型で首相在任期間は9年を超え、先進7か国(G7)首脳では最長だという。国内では庶民性から「しっかりもののお母さん」というイメージがあるそうだ。

◆拡大したEUの中で、ギリシャ問題、イスラム国のテロ問題、ウクライナ紛争による対ロシア制裁問題等、様々な難問を抱え、フランスとともに指導的立場で引っ張るメルケルさん。特にウクライナ東部の親ロシア派とウクライナの武力衝突では仲裁に入り、一応停戦協定に漕ぎつけた手腕は、さすが9年間も首相を務めただけのことはある。日本も中東の紛争では仲裁に入るような外交をしてもいいのだが・・。

◆もっとも気になっていたのは7年前の日本訪問以来、中国には7回も訪問していたという事実。経済優先の観点から中国を大事にする方針は分かるが、それはあくまで市場経済を優先しただけの話であり、今回「日本は民主主義と法の支配など、基本的価値観を共有しており、アジアでもっとも重要なパートナーである」と世界に向かって表明したことは大きい。また今回の発言で「東シナ海と南シナ海は国際法に基づいて航海の安全が確保されなければならない」と暗に中国をチクリ。さらに昨年3月、習近平が訪独した際に、「沖縄県尖閣諸島が中国領となっていない18世紀の古地図」をお土産に渡したという。中国の尖閣諸島に対する強硬姿勢にも「歴史的に言っていることが違うんじゃないの」と皮肉を込めているように見える。

◆しかし、日本に対する思惑は、ウクライナ問題で、対ロシア対策上北方領土問題を抱える日本に協調体制をとるよう働きかけるもので、日本にとってもロシアとのパイプを持つドイツと協調路線を取ることがこの際、望ましいのではなかろうか。ドイツが脱原発に踏み切ったものの、再生可能エネルギーの高コストに悩んでおり、次世代エネルギーの開発に向けて日本との共同開発を望んでいるようだ。これからの外交はアメリカべったりではなく、ドイツ、フランス、英国とも、より深めなければならない。安倍さんの方向は間違っていないし、今回のメルケルさんの訪日を歓迎したい。

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