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2015年2月20日 (金)

原発の是非を問う(後)

(4)エネルギーのベスト・ミックスとは
しかしながら、原発は放射能を発生する燃料を使っているという宿命を持っている。ノーベル賞を受賞した利根川進氏は「原発に代わるエネルギーを発明できれば原発を進める必要はない。発明できるまでは、他の方法と共に原発を使わざるを得ない」と言う。現在は原発が止まっているため、原油や液化天然ガスなど全ての燃料を輸入に頼らざるを得ない。そのため貿易赤字は膨らむ一方で、貿易立国の日本としては看過できない事態だ。
再生可能エネルギーである太陽光、風力発電などは高コスト、送電網の整備、不安定な供給であるため、ベース電源足り得ないが、20%程度は必要か。自前で調達できるエネルギーとして有力視されているメタンハイドレードは現状では採掘のためのコストがかかり、かつ大量に採取することは技術的に課題が多いという。採算ベースに乗るにはまだ時間がかかりそうだ。

原発に代わり得るエネルギーがいまだはっきりとした見通しが立たない間は、現在ある原発が厳重な審査を経た上で、基準を満たしたものは稼働させてもいいのではなかろうか。政府の20%程度のミックス案は妥当と思われる。いずれにしろ原発の寿命を40年としている現状では、最大あと20年もすればゼロになる。その間に並行して廃炉作業を進めつつ、新しい低コストのエネルギー源を研究開発しなければならない。

5)次世代原発といわれる「高温ガス炉」の研究開発
原発に代わり得る次世代の原発といわれるものが「高温ガス炉」だ。冷却材にヘリウムガスを使う原子炉だという。燃料が耐熱性の高いセラミックスで覆われ、炉心溶融が起きにくいとされる。日本は「高温ガス炉」に関して世界トップクラスの技術力を持っているとされるが、インドネシアが今春の導入に向けて計画しているという。日本は官民挙げてインドネシアに協力、中国との競争になるが、是非受注に結び付けたい。「高温ガス炉」は冷却水を必要としないので、内陸部でも建設できる利点があり、多くの国に需要が見込まれる。さらに自前でエネルギーや水素を生み出すので、これから導入をめざす途上国には魅力的な次世代原発だ。

(6)技術の伝承
日本が「STOP原発」の立場から、アンタッチャブルとなって、一切手を付けないと言う訳にはいかない。原発を稼働する、しないに拘わらず廃炉作業という困難な工程を放置する訳にはいかないからだ。さらに核のゴミ処理対策をしっかり施さなければならない。これは日本単独というよりも世界の原発保有国の問題でもあり、共同して解決する道を探る方途はないものか。
日本が原発廃止政策をとるのはいいが、中国、インドをはじめ開発途上国ではまだ原発のニーズは高く、今後も増え続けるだろう。日本はそれらの国に「原発は危険だから止めろ」とは言えない。むしろ福島原発事故を体験した教訓を活かし、世界最高水準の原発技術を開発し、その技術で世界に貢献できる余地は極めて大きいのではなかろうか。(終)

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