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2015年2月 2日 (月)

国民栄誉賞のこと

◆国民栄誉賞のことが気になったので調べてみた。言うまでも無く、最初は昭和52年(1977)、福田赳夫総理の時、当時巨人軍の王貞治が756本の通算本塁打の世界記録を達成したことを称えるために、創設されたことが切っ掛けだった。それまでも内閣総理大臣表彰は「学術および文化の振興に貢献したもの」などの表彰対象があったが、「国民に広く敬愛されたポピュラーなもので、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったもの」を対象に加えようとしたものだった。

◆王選手以降、現在までに22名一団体に与えられたが、表彰の候補者については「民間有識者の意見を聞く」と定めており、一応首相の要望だけでは決められない仕組みになっている。受賞に先立って本人(故人の場合には関係者)への打診が行われ、正式な検討手続きは、受賞の意思が確認された後に開始されるという。選定の明確な基準はなく、「結局、時の政権が『国民栄誉賞を出したい』と言えば出さざるを得ない」という不文律的なものがあり、政権の人気取りの側面があることは否定できないようだ。

過去の受賞者一覧   数字は受賞順、太字は没後受賞者(12名)
・スポーツ界 (9名、1団体)
 1.王 貞治 5.山下泰裕 6.衣笠祥雄 8.千代の富士 15.高橋尚子
 19.なでしこジャパン 20.吉田沙保里 21.大鵬幸喜 22.長嶋茂雄・松井秀樹
・芸能界(俳優・歌手)  (6名)
 3.長谷川一夫 7.美空ひばり 9藤山.一郎 12.渥美清 17.森光子 19.
森繁久彌
・映画監督
  (1名)  14.
黒澤 明
・音楽家  
 (4名)  2.古賀政男 11服部良一 13.吉田 正 16.
遠藤 実
・その他   
(2名)  4.植村直己(冒険家) 10.長谷川町子(漫画家)

なお黒澤明氏、森繁久彌、森光子さんは文化勲章受章者。また過去に、受賞を辞退した人にイチロー選手(2度あったが、引退後に受賞したいと表明)、福本豊選手(当時の世界記録となる通算939盗塁を記録した時)、作曲家古関祐而氏(親族が辞退)の3名がいた。


◆受賞の基準の不明確さが話題となったのは長嶋茂雄氏の時だった。本来であればとっくに受賞していてもおかしくないのに、弟子である松井秀樹氏が受賞する時、ついでのように選ばれた時だった。没後、時の経過とともに次第に受賞が遠のく感がある人達(三船敏郎、手塚治虫、小津安二郎)らもいる。今後、昨年亡くなった高倉健山田洋次いずれ受賞が検討されるであろう白鵬などがいるが、将来中東が落ち着いたら後藤健二さんも候補になっていいのではなかろうか。国民がおおいに関心を持つ「国民栄誉賞」、さて次は誰が受賞するだろう。

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