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2015年1月27日 (火)

「日・中」漢字の話

◆「貝多芬」、「巴哈」、「莫札特」をそれぞれ、ベートーベン、バッハ、モーツァルトと読める人はよほどの中国語通か漢字検定上級者だろう。大阪教育大学名誉教授の簗瀬健さんの新聞コラムでその読み方を知った。漢字の国中国は外来語の固有名詞を自国語で表記することに苦労したらしい。日本でも西欧渡来の言葉を音訳のまま漢字を当てた言葉がある。瓦斯(ガス)、珈琲、基督(キリスト)、倶楽部、浪漫(ロマン)など。これらの和製漢語は、ごく一部のものであり、実は驚くほどの和製漢語が江戸期から幕末・明治にかけて創出され、日清戦争以降に中国に亘って、広く普及していったという話である。

◆雑誌「歴史通」3月増刊号で、東洋史家宮脇順子さんが「日本文化が中国をつくった」という記事の中で紹介しているが、現代中国では文章の述べ70%を和製漢語が占めていると嘆いている中国人研究者もいると云う。そもそも漢字の国中国は、話す言葉が地域によって全く異なるが、表意言葉の漢字は意味さえ分かっていればコミュニケーションがとれる通信記録手段であり、いわば符牒、記号のようなものだという。それが2,000年以上も殆ど変化することなく近代を迎えた訳だから、困惑すること甚だしかったことは想像に難くない。

◆冒頭にあげた西洋固有名詞の表記であるが、日本は渡来した漢字をルーツにして、カタカナ、ひらがなを独自に創出し、継承してきた。西洋の単語は音感のままカタカナを当てることで、誰でも発音でき、かつ外来語であることが理解できる。宮脇さんは例外的に中国製の優秀作として「可口可楽」(コカコーラ)、被頭四(ビートルズ)を列挙している。また「コンピュータ」は日本では当初「電子計算機」を当てたが、中国では「電脳」としており、こちらの方が勝っているようだと云う。

◆中国語はもともと漢字をどう配列するかの基準もなかったので、いろいろ解釈できる曖昧なものだったという。元来何かをつきつめて、100%理解しよういう文化はなく、すべてがアバウトで、「馬馬虎虎」(マーマーフーフー・・まあまあ適当に)とか、「差不多、一様」(チャブドー イーヤン・・たいした違いはない)という精神で生きてきた国だった。そのアバウトな国がまがりなりにも中国という近代国家を築けたのは、清国から脱皮するあたり、「日本文化圏」の中で学門を学び日本語を学んだ影響が大きかったという。しかし今日の中国人の感覚では、そのことを認識しているというよりも、昔から日本は漢字を使う中国の一地方のようなもので、日本語は方言のようなものという認識から脱却していないようだ。(続く)

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