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2014年11月16日 (日)

解散の狙いはどこに

◆安倍総理は任期を2年残したまま衆院を解散することを決めたようだ。抜き打ち解散身勝手解散リセット解散などいろいろ言われているが、自民党が圧倒的議席を有しているのに何故?今解散すれば議席を減らす事はあっても増やす事は困難なはずだが?しかも国内外に様々な課題を抱え、問題は山積しているのに、600億円とも700億円とも云われる国費を投じて何故今解散なのか?野党は「大義はあるのか、何のための解散か」と批判する声ばかり。

◆しかしつぶさに見てみると、よく考えた上で、伝家の宝刀を抜くようだ。安倍さん、なかなかの策士に見えてきた。まず「消費税率を2015年10月に10%に引き上げるかどうかの決断を迫られる時期」であるが、ここで自民党内の財政再建優先派や三党合意に基づく約束を優先して、正直に引き上げを決定すれば、デフレ脱却を目指す景気に悪影響を与えるだろうし、第一内閣支持率は大幅に下がるだろう。

◆それを悟られないように、有識者による「点検会合」を18日までに5回開き、各界の有識者45名の意見を聴取するという形をとった。15日現在3回行われ、再増税賛成派が過半数を占める状況であったが、それは国会や国民に対するアリバイ作り。すでにAPECなどの一連の外交に出発する以前から、「引き上げ延期、衆院解散」を決めていたようだ。アメリカの財務長官の「引き上げには景気のことを考え、慎重であるべきだ」との発言も後押したようだ。17日発表される7~9月期のGDP速報値を見て判断するというのも額面の話で、予想よりマイナスの数値が発表された後であれば、追い込まれた形になるので、先手を打ったのだろう。

◆外交で1週間日本を留守にしている間に、勝手に解散風を吹かせておいて「我存ぜす」、消費税先送りについても、ゴチャゴチャした議論を避け、総選挙で国民に延期をすると訴えれば得票に結びやすい。さらに小渕・松下両女性大臣の政治資金にまつわる不祥事について党内の緩みを糾し、野党の追及をかわす妙手でもある。来年度予算の策定については外遊の間にそれなりの手を打っていたようだ。

◆最大の狙いは野党の油断を衝くことだろう。自己主張ばかりで四分五列した野党に国民はまだ政権を託す気にはなっていない。今頃急に選挙協力などを探り合っているようだが、与党幹部からは「早く一本化してまとまってくれないと戦いにならない」と揶揄される始末。生活の党の小沢代表は「野党がバラバラの状態では勝てない」だって誰がバラバラにしたのかもう忘れたらしい。野党は消費税増税の前に「定数削減や選挙制度改革」を約束したが、約束違反ではないかと云う。確かにその通り。しかしそれを決めるのは国会議員全員の責務ではないの?決める気がないから決められないのだ。

◆国民は3年間の民主党政権の間に、いくら綺麗事を並べても、考え方が違う寄り合い世帯では、結局政権担当能力に欠けることを実感した。尖閣諸島で中国の漁船が海上保安庁の巡視船に衝突してきた時も、あとのゴタゴタを恐れ映像を公表しなかった。このことがその後の日本が舐められる結果となった。安倍さんは尖閣、慰安婦の問題では毅然とした態度をとってきた。それがここにきてようやく振り出しに戻りつつある。民主党政権が続いていたら日本の外交問題はどうなっていただろうか。

2010_1110  
小田原久野のざる菊




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