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2014年10月27日 (月)

リニア中央新幹線への危惧

◆東京・名古屋間を最短40分で結ぶリニア中央新幹線(品川~名古屋間)の工事計画が認可され、2027年の開業に向けて、本格的に動き出した。ドイツも断念した高度な技術を世界に先駆け実用化した日本の技術、それ自体は素晴らしいことである。だが、ちょっと待てよ。このまま突っ走っていいのか、少なからず危惧される点があるようだ。

◆ちょうど50年前「東海道新幹線」が東京オリンピックの開催に合わせて開通した。時はまさに日本の高度経済成長期のただ中。「それいけ!ドンドン」の時期がピッタリ重なった。巨額の投資は経済を成長させ、大都市圏はますます拡大し、地方は衰退の一途を辿った。13年後の2027年にリニアが開業する。日本はすでに人口減少期に向かい、高齢化で人口構成は逆ピラミッド型になると予想されている。新幹線開業時とはまるで環境が異なっている。当時と同様な効果が期待できるのだろうか。

◆それでも何とか開業に漕ぎつけたとする。しかしその頃は、既存の新幹線との競争、国産近距離ジェットMRJとの競合等で、減少した乗客を奪い合う構図となろう。工事費も当初見込みより難工事が予想され、早くも想定より大幅に膨らむことが懸念されている。2045年(31年後)には、大阪まで延長される計画だが、長期債務残高が健全経営の目安となる段階に収まっていなければ延長工事は見直される。確実な収益がなければ、その前提が崩れることになるからだ。

◆もっとも重要なことは、環境面に与える影響である。全体の86%がトンネルで、残土は東京ドームの約50杯分に相当。その2割は処分が決まっていないという。ただ、それは大津波に対する防潮堤建設に利用できるだろう。問題は南アルプスを貫通する大工事だ。地下の水資源に及ぼす影響が懸念されている。また素人考えだがマグマの通路にも影響はないのだろうか。近年「人為が自然を浸食する」と言われ続けている。この際、今一度再考する必要はないのだろうか。

◆唯一プラス面を見つけるならば、技術の開発だ。世界に打って出るチャンスが広がることは確かだ。だが、日本では昔、「狭い日本 そんなに急いで どこに行く」という警句が流行った。もう引き返すことはできないだろうが、その頃自分はいないだろう。残された次代の人達に負の遺産が残らないよう祈るのみ。

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一夜城歴史公園前、相模湾を望む。

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