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2014年10月 9日 (木)

快挙、ノーベル物理学賞3人受賞!

青色発光ダイオード(LED)の開発と実用化を成し遂げた赤崎さん、天野さん、中村さんのノーベル賞受賞は久々の明るいニュースで、日本人を勇気づけた。今回の受賞は従来にも増して、幾重にも意義があり、画期的な受賞といえよう。

◆小保方さんのSTAP細胞論文問題以来、イメージダウンしていた日本の理科学界において、まさに名誉回復、起死回生の満塁本塁打を放ったようなもので、本当に喜ばしい。過去のノーベル物理学賞が、一般人の感覚では「凄いなと思っても、理論物理学主体では生活感覚からピンと来ないもの」であったが、今回の青色発光ダイオードの成功はすでに照明器具、信号機など身近な製品として馴染みがあり、世界中で眼に見える形で役に立っていることが大きな違いだ。また省エネの観点からも、産業界においても新たな可能性が広がることは確実視されており、経済効果は計り知れないほど大きいとされる

◆しかし、素人故の素朴な疑問だが、光の三原色のうち赤と緑のLEDは1960年代に開発されていながら、青色だけは20世紀中は不可能だと言われていたそうだが、その理由がイマイチよくわからなかった。しかしその困難さがあったればこそ、チャレンジする価値と余地があったのだろう。1970年代前半から赤崎さんが松下電器で開発に着手して、名古屋大学で弟子となった天野さんとともに基礎を研究、苦節20年近くを経て、1989年にようやく成功したという。それを徳島県の一製造業の研究者だった中村さんが1993年、39歳の時、量産化技術を開発し、実用化に道筋をつけた。

◆思い出すのは2001年、一企業に勤めていた研究者が青色LDE製法の発明の対価」として200億円の支払いを求め、提訴した事件。当時は特許出願時と登録時に計2万円しか受け取っていないため、退社後に裁判を起こした。この時は「会社側もケチなら、研究者も欲の皮が突っ張っているな」くらいにしか思っていなかったが、今度の受賞があのときの中村さんだったんだと思い起こさせてくれた。東京地裁は発明に見合う対価として、何と3倍の604億円の支払いを命じる判決を下した。長引く裁判を嫌って、二審で8億4400万円の支払いで和解したというが、中村さんは金額以上のものを得た。

◆エリートコースとも言えない地方国立大学を出て、200人程の地元の蛍光製品製造業に勤め、持ち前の反骨精神で研究成果をあげ、狭い四国から一挙に世界に飛び出した。米国カリフォルニア大学教授に転身し、米国籍を得た中村さん、自由な研究生活を送っているようだ。今回の3人の受賞は企業と大学の基礎研究、応用研究の在り方、交流の在り方、さらに国の支援体制の在り方など、一石も二石も投じたこと。そして何より多くの若い人達に科学技術へ関心を持たせてくれたことも、大きな成果と云えるのではなかろうか。

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