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2014年10月30日 (木)

どうなる、橋下氏の大阪都構想

◆橋下徹氏が大阪府政の改革を訴え、府民の圧倒的支持を得て府知事に就任したのは2008年2月だった。それ以降「大阪府と大阪市の二重行政を解消し、行政の無駄を省くため大阪都構想」が絶対必要とぶち上げた。さらに「府の職員組合が既得権益を守り、非効率な体質であることを問題視」し、「教育の荒廃、質の低下」を取上げ改善に取り組んだ。

◆大阪府民は熱狂的に支持し、府議会においても「大阪維新の会」が第一党に躍り出た。さらに大阪都構想実現のためには大阪市と歩調を合わすべきだとして、2011年11月大阪市長選に打って出た。政敵平松市長を追い落とし、腹心松井幹事長が公認の大阪府知事にダブル当選、困難な大阪都構想も現実味を帯びてきたように見えた。

◆また、大阪都構想実現のためには国の支援・法整備が必要だとして国政に打って出た。2012年9月、国会内に「日本維新の会」を設立。既存党から13名が参加。代表に橋下大坂市長が、幹事長に松井大阪府知事が就任するという歪な形でスタートした。11月には石原慎太郎氏率いる「太陽の党」と合流し、同年12月の総選挙において172名の公認候補のうち54名が当選、衆院で第三党に躍進した。しかしこの結果は橋下氏の思惑を大きく下回るものだった。この辺りから国会内の運営の在り方、主導権争いのゴタゴタ等が続き、勢いに陰りが見え出した。

Rimg0032◆2013年になると兵庫県や東京都議選などの地方選で相次ぎ敗退。さらに7月の参院選では44名の公認候補を立てたものの、8議席に留まり、非改選の1人と合わせて9議席のみ。目論見を大きく下回った。こうした動きに呼応するかのように、肝心の大阪都構想実現という熱気も次第に冷めて行ったように見える。特に本年3月、大阪市長出直し選挙を強行したが、投票率は20%台まで下がり、再選されたものの、なんの為の選挙戦だったのか未だよく分からない。もはや大阪市民は独裁的な橋下氏の手法に辟易してきたのでなかろうか。

◆問題なのは大阪府議会、大阪市議会の既成政党(自公民)のスタンスだ。日の出の勢いだった5、6年前には擦り寄る姿勢も見られたが、いまや完全な反対勢力となった。橋下氏が用意した「大阪都構想実現のための協定書」が府議会・市議会とも否決された。今後市長権限で協定書を専決処分し、来年の統一地方選に合わせて住民投票に持ち込むことも視野にいれているという。しかしそれを強行し、否決されれば政治生命は終わりだろう。

◆問題なのは、住民の熱気が時の経過とともに冷めているように見えることだ。府民・市民も熱しやすく、冷めやすい。大阪都になって何がどう変わるのか。当初描いた理想像から離れ、現実しか見えていない。橋下氏は功を急ぎ過ぎた。政策がよければ住民は付いてくるものと過信した。橋下氏が提唱した大阪都構想そのものは、大変評価できるものだと思う。あえて、既成勢力と対峙するのではなく、地道に対話を重ね、説得し、味方を増やしていくことが大事を為すための王道ではなかろうか。 (写真はアベノハルカス)

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