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2014年9月11日 (木)

「イスラム国」が第三次世界大戦を?

◆中東のシリアとイラクの混乱に乗じ、その国境付近に「イスラム国」を称する過激テロ集団が台頭した。豊富な人・モノ・金・武器を背景に、領土を拡大している。本来なら穏健なイスラム教スンニ派だが、従来の過激派組織「タリバン」、「アル・カイーダ」、「ハマス」などとは比較にならないほど、過激な行動で周辺イスラム諸国(アラブ連盟21カ国とパレスチナ解放機構)も危機感を強めているという。

◆発端は2010年北アフリカのチェニジアで起こったジャスミン革命だった。独裁政権や貧富の差に不満を持つ若者達の民主化を求める運動は、ネット社会を通じ瞬く間に、エジプト、リビア、シリア、バーレーンなどに飛び火していった。いわゆる「アラブの春」である。ところが、民主主義体制がまだ根付いていないこれらイスラム諸国では宗教の影響も大きく、民主化運動は功を奏していない。それどころか崩壊後の体制を巡る主導権争いが起こり、内戦状態になっている国もある。こうした中で台頭してきた「イスラム国」であるが、彼らの最終目的はかつてのイスラム圏の最大の版図を取り戻すことだという。

◆過激派組織イスラム国には湾岸諸国の富豪たちが資金提供しているという噂もあり、イラク北部の油田を抑え、欧米在住のイスラム系の不満分子を借り集め、給与を与え、組織的に訓練し、また民衆を経済的に援助して支持を集め、其の影響は日増しに増大しているという。対するイスラム諸国は米国との軍事的協力関係が強い湾岸諸国がある半面、欧米による過度な軍事介入への警戒感もある。

◆ロシアは「かつてのソ連時代の栄光を再び」とばかり、プーチン政権は国民の支持をバックに反欧米色を強め、ウクライナのクリミア半島を取り込み、ウクライナ東部の親ロシア勢力を陰で操って独立を画策している。シリアのアサド政権がなかなか倒れないのもロシアがバックにいるからだし、仮にイスラム国が弱体化したシリアとアメリカが手を引いたイラクを平定するようになると、ロシアは反欧米の立場からイスラム国へテコ入れをしかねない。

◆また中国も反米の立場ではロシアと利害が一致する。ロシア、中国が「イスラム国」を承認し、軍事援助で欧米の影響力を排除すれば、事実上中東地域を影響下におくことができる。そうすれば欧米主導の世界体制を根底から覆し、中露の野望が開けてくることになる。それは即ち第三次世界大戦の引き金になりかねない。杞憂にすぎないかもしれないが。

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コメント

 イスラム諸国の一般庶民が、かっての広大な版図を取り戻したいと思っているのでしょうか?国家間の衝突は全てリーダーの権力欲が原因ではないでしょうか。あるいは、歴史に名を残したい名誉欲。地球上の命の極々一部の人間のために、人類、動植物すべてが滅びるのは許せないですよね。

仰る通りですね、イスラム諸国の一般大衆は戦争の無い平和な世の中を望んでいるはずです。ところがその実現のために、「平和を阻止する敵を撲滅させるんだ」との一部の勢力がいて、それが紛争と混乱をもたらしている。人間の自己矛盾の典型的な例ですね。古今東西、人間の歴史を見ても、常に繰り返されてきた愚かな人間が持つ定めでしょうか。

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