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2014年8月30日 (土)

季節の変わり目に

◆8月も明日で終り。猛暑の夏も先週末(23、24日)頃には急に涼しくなり、朝晩は凌ぎやすくなった。ただ、曇り日が続き、日照時間は少なくなったが、蒸し暑さは続いている。昨年も一昨年も、9月中頃まで猛暑だったように記憶している。近年ではそれが常態だと思っていたが、今年は西日本を中心に豪雨に見舞われ、全国的に拡がっていった。高気圧と低気圧がせめぎ合って、長く日本列島に居座った前線と台風の影響によるものだったらしい。被害をもたらしたかわりに秋も早くなったのだろうか。

◆日本は古来より気候の変化が激しいと云われている。急激な変化と天変地異に恐れおののいた我らの祖先は、長年の経験で気候や大地の変動に慣れたとはいえ、それらの異変を望まないのが人の心であろう。例えば砂漠の民や、草原の遊牧民、熱帯雨林やツングースで暮らす人々が、一方に偏った風土の元で生活の型も極端に偏り、それを当然として受け入れている環境とは対照的に季節の変動を受け入れ、適応してきた。

◆「いきの構造」を著した哲学者九鬼周造はこの極端さを避け、バランスを整える心が、とりもなおさず(やわらぎ)の思想であり、この心が「」の世界にうつされて「」の精神が生まれてきたのだという。九鬼は「甘からず渋からず、上品すぎず下品過ぎず、派手でも地味でもなく、雅すぎず鄙びすぎない、調和のとれた和の境地」を《》とよんだ。「和をもって貴しと為す」という心は、「粋をもって美(うるわし)と為す」に通じるものと思われる。

◆また、九鬼周造は「いき」に近い概念として、フランスの「シック」を取上げ、このムードを「垢抜けして、張りのある、色っぽさ」と明確に解釈した。仏教の諦め、武士道的な意気地、庶民的な媚態のおりなすの美しさを「いきの構造だと論理的で、直感的に解釈した。素晴らしい先哲である。
 (参照:元日本カラーデザイン研究所長 小林重順氏随筆「いき、すい、しゃれ」)

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コメント

 粋・・な佇まい・気風は大好きです。江戸時代、華美禁止令の中で表地は地味でも裏地に反骨精神を忍ばせるなんざぁ「粋」でござんすよねぇ。世界で粋・シックが通じるのは日本とフランスだけかも。しかしこの精神も絶滅危惧種!??

「いき」、「粋」この概念は江戸っ子だけのものではなく、日本国中が憧れ、追い求めたものでしょう。この反対の概念が「野暮」。自分で意識する、しないに拘わらず、案外「野暮」を演じているようです。少なくとも自分にとって。

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