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2014年7月 4日 (金)

昨日の続き

◆昨日のこの欄で「憲法解釈変更の閣議決定」問題を、幕末ペリー来航時の「開国か鎖国維持か」の騒動と対比して、取上げてみた。
その続きという訳でもないが、7月2日付けの読売新聞に田中政治部長の署名入りで、面白い記事が掲載されていたので、取上げてみたい。
1972年(昭和47年)の国会質疑の1コマである。その年は沖縄の施政権が返還され、田中角栄内閣が成立、秋には訪中して日中国交が樹立した年だった。


◆社会党議員が質問に立った。日露戦争で日本が圧勝した「日本海海戦」を取上げ、「このロシア艦隊に対する攻撃は現行憲法に照らした場合、合憲か、違憲か」と政府見解を糾した。云うまでもなく、東郷平八郎司令長官率いる連合艦隊は、戦力ではるかに上回るロシア・バルチック艦隊を対馬沖で、ほぼ壊滅的な打撃を与え、歴史に残る勝利を収めた。ロシア艦隊は地球を半周以上する長旅に疲れ、直接対戦の前に極東の基地ウラジオストックに入港して、戦力を整え、英気を養い、ウラジオ艦隊と合流した上で、日本艦隊との最終決戦を迎え、せん滅することを目的としていた。
仮にそうなったとしたら日本に勝ち目はなかった。逆にそれを阻止するために東郷艦隊は必死になってバルチック艦隊の針路を探索した。対馬沖航行を発見した連合艦隊はその時点で迎撃したのは当然の帰結だった。


◆社会党議員が質問したのは、まだ直接日本に対して攻撃しておらず、公海上を航行している段階で敵艦隊を攻撃するのは合憲か、違憲かという意地悪な質問だった。これに対して内閣法制局長官は何と言ったか。「我が国に急迫不正の侵害が発生していなかった。自衛行動に移れる状況ではなかった」と。即ち現行憲法解釈に従えば、東郷司令長官率いる連合艦隊は指を加えて見守るしかないというのだ。この答弁には質問した社会党議員でさえ「日本を攻撃に来たのは明らか。迎撃は自衛行動ではないのか」と呆れるほどだったという。
ことほど左様に憲法解釈すら金科玉条のごとく、神聖化されている日本の現状がいまだ続いているということなのだ。


◆南シナ海で中国が次第に実効支配を強め、領有化を既成事実化している現在、次のターゲットが尖閣諸島であることは明らか。漁船員を偽装した大量の中国兵が上陸した場合(いわゆるグレーゾーンに対して)どう対処するのか。日本一国で奪還できるのか。同盟国の応援を得るだけの信頼関係があるのか。それとも指を咥えて見ているだけなのか。

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コメント

 白を黒(赤?)と言い張る中国に日本一国では対抗できないでしょうね。もっと世界中に広報活動をして見方を増やしておかなくては。漁民を装った中国兵には漁民を装った海上自衛隊員で対抗するなんて言うのは、お笑い劇場ですよね。
かと言って武力を使えば中国に恰好の攻撃材料を与えるようなもの。中国の行動に業を煮やしている国が団結して、国際司法裁判所に訴えることは早急にしてもいいのではないでしょうか?
 今日本政府は外交ルートを通じて抗議しているだけですか?
素人の庶民には「ゴマメノ歯ぎしり」をするしかありません。

国際司法裁判所は相手も受けて立たないと裁判が成立しないんですね。これじゃ裁判の意味ないですよね。

 そうなんです。相手が受けないと裁判も始まらないのですよね。
でも、多くの国が訴えれば、中国の横暴さや国際法違反を広く世界に宣伝するくらいの効果はあるのでは・・・?

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