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2014年6月17日 (火)

死語の世界

死後の世界の話ではない。それを語るにはまだ早い、と思っている。言葉は生き物だという。であるならば、言葉も生まれては消え、消えては生まれる生命体かもしれない。過去にはよく使われ、今は消滅したか、殆ど使われない言葉・・それを死語という。
しかし、死語も命ある時は、いきいきと生きていたのだ。特に流行り言葉というものは、時代や社会という川の流れに乗って「淀みに浮かぶうたかたの如く、かつ消え、かつ結びて、久しく留まりたる例えなし」のようなものか。


◆戦後間もなく、「タケノコ生活」という言葉があった。幼すぎて覚えてはいない。竹の子の皮をはぐように、衣類その他の持ち物を売って生活費に充てる暮らしという意味だった。これなど死語の典型だろう。1947年「ベビーブーム」が流行語となった。この時生まれた大量のベビー達は、その後団塊の世代と呼ばれ、いまや高齢化社会の中心をなす存在となった。もう一度、ベビーブームという言葉を蘇らせたいものだが、無理難題か。

◆1949年の「駅弁大学」と「ニコヨン」。ニコヨンが日雇い労働者であることは知っていたが、その語源が、日給が240円で百円を1個と呼んだからだそうだが、百円硬貨が始めてできたのは1957年。当時は百円札だから、お札でも1枚ではなく1個と数えたのだろうか。斜陽族(1948)、社用族(1951)、太陽族(1956)、団地族(1958)、みゆき族(1964)、竹の子族(1980)、いろんな「族」が生まれたが、今でも息をついているのは社用族くらいのものか。

◆「さかさくらげ」(1952)。明治時代から温泉、公衆浴場の地図記号として使用されていたが、戦後その形状から、連れ込み旅館(これも死語か)、ラブホテルなどの隠語に使われだした。これ等典型的な死語だろう。類型として赤線青線トルコ風呂(その後ソープランドに改称)などもあったが、言葉自体が歴史から抹殺されているようだ。また、乞食物乞いルンペンなども昔の小説の中だけの世界。これらも死語の範疇だろう。

◆「接吻」などという文学的表現も今の若い娘(こ)には「何語?」という感覚らしい。グラマー(1957)は今では何と言うのだろうか。ボイン(1967)の表現は今でも時折見るが、本筋は巨乳というらしい。ちょっとヤらしい気もする。「ハレンチ」(1968)な事件は現代でこそ急増しているが、その場合「破廉恥」と言うらしい。最近復活したのが1954に流行った「死の灰」、福島原発事故が呼び戻した。復活させてよいのが1956年に評論家大宅壮一が言いだした「一億総白痴化」当時より今の方が増えているように思うのだが・・そういえば白痴自体も死語かもしれない。ネクラ(1982)、シラケ(1970)も仲間入りだろう。もっとも恐れられるのは「ナウい」(1980)に違いない。この言葉を発した途端、白い目で見られたことがある。

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コメント

 お久しぶりです。新しいパソコンが来て、あれこれ開いてみたがバージョンアップが出来ずに業者に後戻り。やっと戻ってきてブログを読んでいます。死語、懐かしい!!すっかり頭から消えていました。この世に永遠にとどまるものは何もないのですね。形ある物無い物、命ある物無い物、目に見える物見えない物・・・
しかし、死語といえども聞いたとたんにその時代が蘇るから面白いですね。

お久しぶりです。PC買い替えですか。バージョンアップして、ついでに腕の方もアップして、一層のご活用を。死語について追記などあればご連絡ください。

はやり廃れる流行語。
とっても味のあるものですね。
口づけとか逢引とか・・・
廃れるからこそいいのかなぁ・・

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