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2014年6月10日 (火)

June Bride (6月の花嫁)

甥の結婚式で兵庫県たつの市へ出かけてきた。旧龍野市と云えばNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の舞台にもなった姫路市の北西に位置し、三木露風の「赤とんぼ」発祥の地としても有名なところ。川と田畑と山里が点在する典型的な日本の原風景というイメージが強いが、平成17年、町村合併により、龍野市を中心に新宮町、「揖保の糸」で有名な揖保川町と合併。現代の官兵衛がいるのか、さらに領地を伸ばし(?)ついに風光明美な瀬戸内海を臨む御津町まで版図を拡げ、たつの市と改めた。

弟は10数年前田舎暮らしを求め、脱サラしてたつの市の古民家を買って住みつき、農園をはじめた。その息子も変わった男で農業専門大学を出て外国を放浪、帰国後数年の修業を積んで、オヤジの家に戻り、本格的に農業をやりだした。農家の高齢化が進み耕作放棄地が増えたが、彼はその休耕田を借り上げ、無農薬・有機野菜を栽培し販路を拡げていった。しかし、農業経営に関する考え方で親子の間に大きな隔たりがあった。趣味の延長線でヤギ、鶏なども飼い、田舎暮らしそのものに価値を見つける弟と農業を近代産業として捉え、拡大化を図る甥の間に溝ができて当然だった。

問題は農家へ嫁ぐ若い女性が少なくなり、彼もいつしか30代半ばを過ぎて、周囲が気を揉む日々となっていた。そんなある日結婚式の招待状が届いた。
農家へ嫁入りするとは奇特な女性もいるものだと思いつつ、姫路からホテルの送迎バスに乗り込み、式場に着いてみると、そこは播磨灘の家島諸島を遠くに望む瀟洒なリゾートホテル。そして現れたJune Brideはファッション雑誌から抜け出したようなスラーットしたかわいい美女、とても農業をやるようなイメージは湧かない。しかし「事実は小説より奇なり」。事前に聞いた話では既に一緒に住んで、積極的に家業を手伝い、貴重な戦力になっているという。砂漠で宝石を見つけたようなものか。


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ホテルから目前の播磨灘を観る。このホテルの設計は安藤忠雄氏。やはりそうかと思った。

Dscf0487 式場での新郎新婦

◆さらに驚いたことは彼らの農園で作られた野菜がこのホテルのシェフに気に入られ、野菜の納入を一手に任されて、まるでNHKの「キッチンが行く」に出てくるような見事なフランス料理となって次から次へと出てきたことだ。テーブルを飾る創作オブジェにも彼らが育てた花や野菜が使われ、シックな味を醸し出している。そして披露宴のパフォーマンスとして新郎がそのシェフの指導のもと、フランス料理のソース作りを演じて見せた。
式も披露宴も豪華で煌びやかなものでなく、終始垢抜けしたシャレた雰囲気で行われ、招待客全員がひとことメッセージを述べるなどアットホームな心のこもった結婚式だった。この二人を見ていて、「日本の農業の明るい未来が見えてきた」とは、ちとオーバーか。二人の生涯に幸あれ、そして彼らに続く若者が陸続と現れんことを望んでやまない。

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シャボン玉が飛び交う中、ライスシャワーが始まる。

Dscf0499 野菜と花のオブジェ

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シェフの指導でソース作りを演じる新郎。やさしく見守る新婦。

(蛇足) 翌日姫路で新幹線に乗る前、姫路城前で開かれている「黒田官兵衛展」を覗いてきた。ヴェールを脱いだ姫路城天守が真新しい白い屋根と白壁の外観を披露したが、工事はまだ継続中で来年3月グランド・オープンとか。
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コメント

 おめでとうございます。本当に甥子さんご夫婦に続く若い農業者が増えると日本の未来は明るいですね。遠い長崎からお二人のお幸せとご成功をお祈りいたします。

農業だけでなく、後継者の生産も頑張るように申し伝えます。

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