« 砂浜復元作戦 | トップページ | 東アジアに漂う憂鬱 »

2014年4月19日 (土)

韓国旅客船「セウォル号」沈没事件

◆ひたひたと浸水する暗い船室。逃げ出そうにも横倒しになった船室では床が壁面となって扉に辿りつけない。船が傾き始めた時点では、100%の乗員・乗客が生きていたはずだ。救助を待っている間も、刻一刻と死の恐怖に晒される悲惨さ。筆舌に尽くし難い事態だ。沈没まで2時間。時間はあった。傾き始めた時点で「全員救命着をつけて上部甲板に出るように」指示を徹底し、船長自ら陣頭指揮をして救命ボートを手配をしておけば、これほど多くの行方不明者を出さずに済んだであろう。

◆16日朝、韓国南西部珍島沖で発生した乗客・乗員476名を乗せた旅客船「セウォル号」の沈没事故は、300人近くが死亡・行方不明となる海難史上稀に見る大惨事となった。しかも、あろうことか船長・乗員が真っ先に逃げ出し、助かったという報道には唖然とさせられた。乗客には客室内で待機を命じ、置き去りにしていながら。イタリアで豪華客船が遭難事件を起こし、「乗客の命より自分の命」とばかり船長が逃げ出して、世界中から非難を浴びた事故が記憶に新しい。これが世界の船長のトレンドなのだろうか。

◆事故原因については、船長と交代した若い三等航海士の女性の不慣れな操作、霧による出航の遅れを取り戻すためのコース変更、右90度急旋回による車両150台、貨物657tの積み荷のバランス崩壊などいろいろ言われているが、解明が急がれるところだ。またこの貨客船は1994年に日本で建造され、鹿児島~沖縄航路で使用されたあと、2012年に韓国に売却されたという。定員804人の中古船であったが、韓国で改造され、上部客室を増設して定員921名に改造されていたという。バランスが悪くなるという指摘もあるが、この辺がいかにも韓国らしい。

◆いずれにしろ、問題は海難事故が起こった時の船長を含めた乗員たちの的確な危機管理体制、及び避難誘導に向けた迅速な行動を如何に取るかにかかっている。その為には常日頃あらゆる事故を想定し訓練を重ねて置くことは言うまでもない。この基本的なことが全く欠けていたことについて、2月に本ブログで書いた「呆韓論」を思い出す。まずは「乗客の命が第一」という基本精神が全くなっていない。しかしこうした風潮は大なり小なり現代社会に共通した意識行動かもしれない。これを「対岸の火事」として傍観することがあっては断じてならない。

« 砂浜復元作戦 | トップページ | 東アジアに漂う憂鬱 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1299847/55847552

この記事へのトラックバック一覧です: 韓国旅客船「セウォル号」沈没事件:

« 砂浜復元作戦 | トップページ | 東アジアに漂う憂鬱 »

2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ