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2014年3月23日 (日)

宇宙の不思議について

◆宇宙理論のことについては、私のような門外漢にとっては理解の外にある。しかし宇宙の不思議さについては子供の頃から興味があった。長崎西高の大先輩で、大阪教育大学名誉教授、理学博士の梁瀬健さんは奈良新聞の連載コラムで、宇宙のことについても分かり易く説明してくれている。それによれば、宇宙には中心もなければ端もないので、図には描けない。現在宇宙の膨張は加速しつつあることが観測されている。では宇宙は何に対して膨張しているのであろうか。梁瀬さんは宇宙は「無」に対して膨張しているのだという。「無」とは真空とは違う。「無」とは物質だけでなく、時間も空間も無いということである。時間を逆行すれば宇宙は特異な点にまで縮むことになる。それが大爆発して、宇宙が始まったというのが「ビッグバン・モデル」である。

◆では、それ以前を知ることは可能であろうか。時間を逆行すれば空間が縮まり、ついには空間がなくなってしまう。空間がなくなれば時間も物質も消滅する。それこそ本当の「無」である。「無」には時間もないのであるから、「無」以前を考えることは意味がないという。
なんとなく分かる気はするのだが、そうは言っても、宇宙の始まりが、原子よりもはるかに小さいある宇宙の爆発というが、そのある宇宙とは素粒子だったのか?それとも未知の物質だったのだろうか、その物質は爆発後消えて無くなったのだろうか?そもそも何故、どういうきっかけで、何のためにビッグバンが起きたのか?この膨張宇宙はいつまでも無限に続くのか?梁瀬さんは宇宙の実質の総量がどの程度であるかによって、宇宙は拡散して永遠に広がっていくか、再び重力によって収縮に転じるかのどちらかに分かれるという。
収縮に転ずるのであれば、宇宙の起源に現れた特異点にまで縮んで、再びビッグバンからインフレーションを引き起こす宇宙の輪廻が始まることになる。もし、収縮せずに永遠に拡がっていくとしたら、希薄な冷え切った宇宙、これこそ宇宙の死であるという。

◆「無」から「有」(空間と時間)を生じさせるにはどうしても造物主(神)の登場が必要になる。神とは擬人的なもの、人の意思をはるかに超えた、ある意思のかたまりのようなものと考えるしかない、と梁瀬さんは言う。また「宇宙の起源は?」という問いには、「物理法則はどうしてできたのか?」という問いに置き換えることができるという。「物理法則」こそ造物主であるとも言えると述べている。難しいけど何となく理解できそうな気がしてくる。即ち、この宇宙を支配している法則のようなものは「無」・「有」の概念を超えて存在するものとでも理解すればよいのだろうか。そうなると「無」とは何か、「時・空」とは何か、これは科学なのか、哲学なのか、これこそ人知を超えた宇宙の不思議さの根源ではなかろうか。この答えは人類が生きている間にみつかるだろうか?

*本原稿は3月19日付読売新聞、及び奈良新聞コラム「明風清音」の簗瀬健先生の随筆より、2010年7月7日:「不思議な宇宙の起源」、同年8月4日:「神は存在するのか」、同年12月1日:「宇宙は幾つあるのか」、2011年3月2日:「ホーキングの宇宙観」、2014年1月4日:「人類と大宇宙の未来」から引用・参考させて頂いた。
お詫びと訂正
下線部分の「神とは擬人的なもの」は、間違って引用しました。正確には「神とは擬人的なものではなく」が正しい引用です。謹んでお詫びし、訂正いたします。(筆者)

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