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2014年3月 3日 (月)

拡大する西之島新島

◆昨年11月中旬、小笠原諸島の西之島の傍で海底火山が爆発し、新たな島の卵が発見された。それから先月末で、ちょうど100日を迎えたと新聞が伝えた。上空から撮影した写真によると、元の西之島と完全に繋がったばかりか、元の島の3.5倍に拡がったという。しかもまだ活発に噴煙をあげ、島の面積もゆっくりと拡がっているそうだ。

◆面積は0.7㎢となり、これは竹島全体(0.23㎢)の3倍強、尖閣諸島全体(5.58㎢)の1割強になる。もともと小笠原諸島は太平洋プレートがフィリピン海プレートに沈み込む海溝の西側にある小笠原海嶺であり、その中心の父島から西へ140kmの地点に西之島がある。
この西之島は富士箱根伊豆火山帯の延長線上にある七島・硫黄島海嶺(火山列島)の中にあって、地震・火山活動が活発なところ。1951年から2010年までの60年間で、M7.1~M7.3クラスの地震が、深度350kmから490kmの間で6回も起こっている。

◆地下深く沈んだ太平島プレートから分離された水が、周辺の岩盤の融点を下げるため、マグマが発生し、多くの火山を生成する。この西之島の直下でも、上部マントルの最上部(深さ約100km)を突き破り、マグマ溜まりができて海底火山を成長させ、その噴火が新島を創った。これにより排他的経済水域(EEZ)が西方向に約230km拡がり、漁業資源や地下鉱物資源などを独占する権利を得たことは大きい。

◆それにしても地球の活動は何とダイナミックなのか、地球の表面を覆う10数枚のプレートは年間数㎝の僅かな動きながら、大陸を分断したり、衝突させたり、大きな山脈を創る。
そうしたゆっくりした動きとは対照的に、あっと云う間に海の上に島を創ったり、天地が引っくり返るような大地震をもたらしたりする。こうした目に見える大地や海や山のダイナミックな動きが、古代に置いて神話を創る源泉となったのだろう。

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