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2013年12月24日 (火)

映画「永遠の0」を鑑賞

◆今話題の映画、「永遠の0」を観てきた。380万部を売り上げたと云う百田尚樹氏の作品を映画化したもので、「ALWAYS三丁目の夕日」の山崎貴監督によるもの。太平洋戦争の終戦間際に特攻によって戦死した祖父の実像を20代の若い姉弟が調べようとするところから始まる。数少ない海軍航空隊の生き残った祖父の戦友達を訪ね、聴取して回る。しかし、その多くは、祖父は「海軍航空隊一の臆病者」、「何よりも命を惜しむ男だった」と姉弟に蔑みの言葉をぶつけた。

◆だが、更に調べて行くと祖父が実は凄腕のゼロ戦乗りで、生きることに強く執着した人物であったことを知る。この愚かな無駄な戦争に疑問を持ちつつ、新妻と幼いわが子を誰よりも愛し、「必ず生きて帰ってくる、死んでも必ず帰ってくる」と愛妻に誓う。実はこの言葉にこそ、部下の身代わりとなって、特攻で死地に赴いた祖父が生前に残した深い意味があったのだ。

◆戦時下にあって、国のために命を捧げるのが当然だと云われた当時の日本、「何が本当の生き方なのか」、「真の勇気とは」、「戦争の愚かさ」を投げかけながら、そこに生きた人々の実相に迫っていく。映画の終盤では館内のあちこちからすすり泣く声が聞こえた。数多い戦争映画の中でも、反戦を訴えた秀逸の作品ではなかろうか。

◆作者の百田氏は「実は多くの戦争体験者たちは子供には戦争を語っても、孫達にはほとんど語っていない。神風特攻で亡くなった主人公は私の父の世代である。そして彼の孫は私の子供の世代である。つまり私は物語の中で二つの世代を結びつけたいと考えたのだ。」と語っている。そこに時代とともに風化していく戦争の現実を現代の若者に伝えて行こうという作者の意図が窺える。

◆映画の撮影技法も素晴らしく、撮影前には徹底した軍事訓練とゼロ戦搭乗経験者による指導を要し、奄美大島や鹿児島、茨城などを中心に、膨大な空撮を含む3ヶ月に亘るロケが敢行されたと云う。百田氏は完成した映画を見て、「素晴らしい出来で、歴史に残る傑作と思う」と語っている。今年見た映画の中でも、最も感動した作品だった。

【参 考】 独断による今年の映画作品評価
・「永遠の0」      ☆☆☆☆☆  (12月23日)
・「清州会議」      ☆☆☆     (11月20日)
・「少年H」        ☆☆☆     (8月20日)
・アニメ「風立ちぬ」   ☆☆☆☆   (8月 8日)
・「終戦のエンペラー」 ☆☆☆     (8月 5日)
・「リンカーン」      ☆☆☆☆   (4月25日)
・「ライフ・オブ・パイ/虎と漂流した227日」     ☆☆☆ (1月30日)
・「東京家族」      ☆☆☆     (1月24日)  

     
 

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