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2013年12月 9日 (月)

特定秘密保護法案騒動(1)

◆国会は民主党などの野党が激しく抵抗した特定秘密保護法案を連日の深夜国会の末、6日(金)深夜に、参院本会議で可決・成立させた。こうした徹夜国会になるケースは今に始まったことではなく、最近では201111月の民主党政権下で起きた尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の対応不備を巡る問責決議案や19926月の国連平和維持活動(PKO)協力法の際の与野党の攻防など、あの騒ぎは何だったのかというドタバタ劇は過去何度もあった。

◆今回の特定秘密保護法案を巡る騒動について、いささか違和感を覚えてならない。即ちメディアがこぞって反対論を唱え、識者と言われる人達を登場させて、「言論の自由が脅かされるだの、国民の知る権利を奪うものだの、戦争に繋がりかねないなど、天下の悪法だ」とネガティブキャンペーンばかり。政府が何故これを採り上げるのか、深く解説するものは殆ど見ない。それ故か、国民は国会議事堂周辺で反対のプラカードを掲げ、反対一色のデモを繰り広げる。しかし、成立してしまえば何事もなかったかのようにコロッと忘れてしまうのも日本人。

 
◆過去もっとも大規模な騒動即ち日米安保条約改定阻止のデモが昭和34年から35年にかけて、数次に亘って繰り広げられた。35615日には全学連が国会突入、警官隊と衝突して東大生樺美智子さんが死亡した。618日には、安保阻止統一行動で33万人が徹夜で国会を包囲したものの、翌19日、新安保条約が自然成立した。その結果日本の歴史はどうなったか? 日本は米軍基地との軋轢はしばしば起こったが、戦争に巻き込まれか、言論の自由は奪われか、徴兵制が実施されたか、むしろ核の傘のもとで高度経済成長を果たし、先進国の仲間入りをしたのではなかったのか。

◆政府の肩を持つ訳ではないが、メディアがこぞって一つの意見に集約している時は怪しいと思わなければならない。戦後になって、反戦争、平和の旗手を自負するが如きメディアが戦前はどうだったか。戦争鼓舞で日本の戦争推進に加担したのではなかったのか。 石原慎太郎維新の会代表が、党首討論で自分の思いを代弁してくれた。「この法案が通ると、憲兵が国民を取り締まるような嫌な時代来ると大新聞が一面に掲載している。1960年(昭和35年)の安保騒動に似たヒステリー現象が起きている」と指摘した。(続く)

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