2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

最近のトラックバック

« 10月の真夏日 | トップページ | 台風26号関東地方を襲う »

2013年10月14日 (月)

中国における宗教の復活と言論体制

◆NHKスペシャル「中国激動・さまよう心、空前の宗教ブーム到来」を見た。
1965年11月から始まった中国文化大革命は1968年をピークに紅衛兵の嵐が中国全土を席巻した。1976年4月、周恩来追悼のため天安門広場に集まった民衆の前に戦車が立ちはだかった。(天安門事件) 翌年復帰した鄧小平は文化大革命終結を宣言、1978年12月鄧小平は「四つの近代化」を掲げ、市場経済体制への移行を試みた。(改革開放路線
それから34年経った今年、中国は日本を抜いて世界第二位のGDP大国へと急成長した。ところが、その代償として拝金主義が蔓延し、貧富の格差は拡大、大半の人民は落ちこぼれ、さ迷える民衆で溢れるようになった。おまけに深刻な環境問題を抱え、国家自体が病める体質へと変質してきた。


◆人々は貧困、人心の荒廃、心の空虚さの支えを、宗教・道徳に求めるようになってきた。共産党指導者も2000年代に入って、国の安定のため道徳の必要性を認め、中国発祥の孔子の教え儒教を全面的に支援し、国内の安定を図ろうとした。さらに、心の支えとして宗教、特にキリスト教を認めた。キリスト教は落ちこぼれた人達の間に爆発的に普及。改革開放時、600万人だった信者は1億人に達するまでになった。公認教会とは別に家庭教会が深く浸透したが、その実態はおまじない的なキリスト教もどきの新興宗教のようなもの。外国からの直接指導は絶対認めないからである。

◆都市部の中間層達は「拝金主義、自己中心、他を顧みない生き方が、結局殺伐とした世相を産み出している」と反省、子供の学校教育はもとより大人達の間でも孔子の論語の勉強が始まった。そして公衆道徳を守り、親を大事にする本来の中国の姿に復帰しようと、車内では弱者に席を譲るような風潮も出てきたと云う。しかし共産党政権は国内の安定を図るため、宗教・道徳を利用するもので、あくまで国家統制下における宗教であることに変わりは無い。

◆大戦後、中国は権力闘争を賭けて右に左に大きくぶれてきた。今回の宗教・道徳の普及で少しはまともな国になるかと思いきや、全く相反するニュースが飛び込んできた。中国政府は国内の通信社、新聞・雑誌、テレビ等の記者約25万人を対象に、「マルクス主義報道観」や「中国の特色ある社会主義」を含む6項目の試験に合格しなければ、来年度の記者証更新を認めないと決めた。記者達は年内に18時間以上の研修を受け、来年1~2月に統一試験が実施されるという。不合格になれば資格をはく奪され、取材など全くできない。

Dscf0155◆なんと、習近平政権は今まで以上に報道の締め付けを強化し、政府の意に適う記者しか認めないというのだ。宗教の自由は突き詰めていけば人権問題に突き当らざるを得ない。そのためには言論の自由が前提条件だ。習近平政権は宗教の自由と言論の統制と言う二律相反する矛盾をどう考えるのか。ローマ法王が中国国家の統制下にあるキリスト教の在り方を批判したら、小生意気な女性報道官は「外国の干渉は一切認められない」と反論した。
今から1800年以上も前、黄巾の乱という新興宗教による乱が起こり、「漢」が滅亡する切っ掛けとなった。今の宗教ブームは大乱の前触れのような気がしないでもない。

« 10月の真夏日 | トップページ | 台風26号関東地方を襲う »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1299847/53596649

この記事へのトラックバック一覧です: 中国における宗教の復活と言論体制:

« 10月の真夏日 | トップページ | 台風26号関東地方を襲う »