« 桜宮高バスケ部体罰自殺問題 | トップページ | 今日から2月 »

2013年1月30日 (水)

映画「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」を観て

◆インドで動物園を経営していた一家は経営難という事情もあって、カナダモントリオールに移り住むことになる。16歳の主人公少年パイと兄、両親は多くの動物達と日本籍貨物船に乗って太平洋マリアナ海溝上を航行中、大あらしに遭遇。舟は沈没し、少年は唯一人奇跡的に救命ボートに逃れて一命を取り留める。実はそのボートの中に「リチャード・パーカー」と名付けられたベンガル虎がテントの中に潜んでいたのだった。

◆一寸の隙も許せない恐怖の中で、虎との共存生活が始まる。乏しい食料、べたなぎの時もあれば嵐の時も。無数のトビウオが飛んできたり、イルカの群れや巨大なクジラがすぐそばでジャンプすることも。満天の星空を眺めながら、家族を亡くした絶望的な現実の中で、なんとか前向きに生きようとする少年。227日に及ぶ虎との漂流生活、在り得ない話だが、荒唐無稽ではない。ハラハラ、ドキドキのスリルと美しい自然現象の映像が、少年時代の冒険心を呼び覚ませてくれる。

◆しかし、疲労、空腹の中で夢か現実か、幻か妄想か、その間を往ったり来たり。助かったと思った不思議な島は・・・。227日目、メキシコに漂着して気を失う。虎は黙ってジャングルの中に消えていく。3Dの美しい映像と、意外な結末が深く印象に残る不思議な映画だ。この映画を観てヘミングウェイの小説「老人と海」の映画を思い出した。

◆小舟に乗って一人沖に出た老人の釣り針に巨大なカジキが喰いついた。3日に亘る孤独な格闘の末カジキを仕留めるが、巨大過ぎて舟に引き上げることができない。舟の横に括りつけるも、サメの群れに襲われ、港に帰りついた時にはカジキは巨大な骨だけになっていたという有名な結末だ。こちらは孤独な老人のリアルな心理描写がテーマとなっているが、少年と虎の漂流物語は対照的に恐怖の現実とファンタジーな場面の展開が印象深い。なかなか見応えのある映画だった。

« 桜宮高バスケ部体罰自殺問題 | トップページ | 今日から2月 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1299847/49063695

この記事へのトラックバック一覧です: 映画「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」を観て:

« 桜宮高バスケ部体罰自殺問題 | トップページ | 今日から2月 »

2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ