« 「忍城」のこと | トップページ | 猪肉(ボタン)と鹿肉(モミジ) »

2012年11月 8日 (木)

アメリカ大統領選挙で思うこと

◆アメリカ大統領選挙はオバマ氏が再選され、次の4年間も引き続きリーダーとして采配を振るうこととなった。オリンピックの年に重なる米大統領選は、1月から長丁場のレースが始まり、時間と莫大な費用をかけて予備選や党員集会が行われ、11月の一般投票によって事実上決定される。さらに形式的だが12月に「選挙人投票」が行われ、1月20日新大統領が就任することになっている。

◆よその国の選挙制度のことだからどうでもいいことだが、コロコロ変わる、または変えさせられる日本の首相を選ぶとでは大違いで、それだけ重みが何十倍も違うと云う事だろう。
時間をかけ、慎重に選ぶと云う点では優れていると思うが、どうにも不可解な事がある。まず、選挙戦に於いて相手候補の非難中傷いわゆるネガティブ・キャンペーンが堂々と罷り通っていることだ。日本でも皆無ではないがあまり表立ってはやらない。国民性の差だろうか。


◆次に複雑なのが選挙人制度。11月の一般投票は、形式上間接選挙であり、予め州ごとに人口に応じて割り振られた「選挙人」を選ぶという建て前になっている。実際の投票は大統領候補者と副大統領候補者のペアとその公認政党の組み合わせが書かれた選択肢に記入して投票する。そうすると予めその候補への投票を誓約している「選挙人団」へ投票したものとみなされる。因みに州から選出される選挙人の数はその州の上院と下院の議員数と同数で(全米では535)、それにワシントンDCに3人割り当てられ、総計では538人となる。

◆ここで不可解なのが、大半の州が採用している「勝者総取り方式」と呼ばれる選挙人の数の配分方法だ。これはその州で1票でも多く票を得た候補者が、その州に割り当てられた選挙人を全員獲得できるというルールで、全米で過半数の270人以上獲得すれば当選すると云う仕組み。但し、過去に3回「得票数」と「選挙人の獲得数」が逆転したことがあった。近くは2000年の大統領選で民主党のゴア候補が共和党のブッシュ候補を50万票以上、上回ったにも拘らず、ブッシュ氏が最後にフロリダ州を制した結果、選挙人数で5人上回って逆転勝利を果たした。

◆これが日本だったら「法の下での不平等」ということで訴訟沙汰になりかねない処だ。また一般投票で各候補の総得票が判明する訳だから、その結果だけで大統領が決定できるはずなのに、なぜわざわざ「選挙人」を選び、12月に結果の判った選挙人だけの選挙をする必要があるのか、どうにも解せない。他にもつぶさに見ると連邦政府だけに、州ごとの権限で例外規定があったりして、複雑極まりない。まぁ、どうでもいいことだが。

« 「忍城」のこと | トップページ | 猪肉(ボタン)と鹿肉(モミジ) »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1299847/47771472

この記事へのトラックバック一覧です: アメリカ大統領選挙で思うこと:

« 「忍城」のこと | トップページ | 猪肉(ボタン)と鹿肉(モミジ) »

2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ