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2012年10月 6日 (土)

八方ふさがり

◆民主党も、自民党も新体制が発足した。にも拘らず、政治が一向に前に進まない。いや前進させようとする気があるのかさえ疑わしい。まず野田総理、岡田副総理、前原国家戦略相らは「赤字国債法案」と「衆院の0増5減法案などの選挙改革法案」を一刻も早く通したい。
そのためには臨時国会を早く招集したいのだが、野党自民公明は、先の国会で「社会保障と税の一体改革法案」に賛成したのは、野田総理が近いうちに解散すると約束したからであって、その約束が守られない限り、臨時国会の審議に応じられないと意気込んでいる。


◆しかし与党民主党側(特に輿石幹事長)は、党内に不満分子を抱え離党者が増えている現状では、臨時国会を召集したら内閣不信任案が可決され、解散総選挙に追い込まれることは必定。議席が二桁までに大幅減になるとの大方の予想なので、選挙は来年の任期いっぱいまで先延ばしたい思惑だが、仮に臨時国会を召集しなくても、来年1月には通常国会を開かなくてはならない。それまでに来年度の予算案の大枠が決まっていなくてはならないのに、何を考えているのかさっぱりわからない。考えているのは自分達の給与だけ。

◆野田さんは「赤字国債法案」はじめ懸案の積み残し法案、目白押しの外交日程、12月ロシア・プーチン大統領との会談、来年度予算案の編成などやり残していることが山ほどあるのに、解散日程を決めるなど、口が裂けても言えないだろう。安倍さんは新体制になった今「今解散総選挙に追い込まなくて、いつやるのだ」という気負いがありすぎる。岡田副総理は「法案を人質にとって解散時期を迫るとは全く受け入れられない論理だ」と、時期の明示を拒否する。かつて自分達もどこかで云わなかったか?

◆これらの動きを見ていて思うのは、「政治は誰の者か」という観点が全く欠如しているということだ。このままでは11月末には国庫の財布が空っぽになって、国民に最も関係のある地方交付税だけでなく、社会保障費や公務員給与の支払いなどもストップされかねない。自分達の給料が滞った時に初めて、ことの重大さに気付くバカな議員がいるのではないか。

◆すでに国債市場では特例公債法案の成立の目途が立たない場合を見込んで、国債の格下げが予測され、不安感が広がっているということだ。ここは野田さんが英断で「赤字国債法案」と「衆院の0増5減などの選挙制度改革法案」成立を条件に、衆院の解散総選挙の時期をスパっと明言することが、八方ふさがりを切り開く唯一の道ではないだろうか。選挙で負けてもいいではないか。悪い人材は淘汰され、良い人材はきっと残るはずだ。

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コメント

 貴方のような議員と国民ばかりだったら、日本も今のような沈没寸前の船のような状況には、ならなかったでしょうね。
 日本は世界の嵐に見舞われ大揺れしている所に、側を走る大小の船に衝突された船。ぶつかった船は、「ぶつけられたほうが悪い」と主張するばかり。しかもこちらの船長以下乗組員はいかに自分が助かるかは勿論、波さえかぶらないようにすることしか頭に無い。乗客のほとんどは船室に籠って、いかに危険な状況かも知らず、漫然と過ごしている。何人かの人が、船員に状況説明を求めても、自分の身を守ることに熱中していて取り合わない。目端が効いて金と力がある人は、救難ボートをもぎ取ってさっさと逃れ去る。似たような映画があった・・・。あの船と同じ結末にならない事を祈るだけ。
 あの船には、最後まで船と運命を共にし、少なくとも混乱を沈めようとした人がいて、観客の胸を打ったけど、日本丸にはどうでしょうか。

「タイタニック」ではパニックに陥っている乗客の精神状況を鎮めようと最後まで演奏し続けた音楽家達が印象的でした。
もうひとつは「ポセイドン・アドベンチャー」でしたっけ。
逆さまに引っくり返った客船の中を主人公の神父さんが、多くの人を助けようとするが、客の多くは信用しようとしない。
自分を信じる数人の乗客だけが付いてきて、ついに船底の一部が海面に出ているところまで到達し、中から叩いて合図を送り続けて、やっと助かるというようストーリーでしたね。
どちらも船長の的確な指示が大切だと教えているようでした。
さて日本丸の船長の指示はどうなるでしょうか。

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