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2012年10月24日 (水)

長崎「中島川」を歩く(後)

◆眼鏡橋の上流まで来ると、水幅10mほど。浅く透明で、鯉の子や小魚が群れている。更に進むと大きな石亀が悠々と泳いでいたり、ナマズ、ボラの子のイナ、彩り鮮やかな錦鯉やマゴイがたくさん見られる。

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◆眼鏡橋付近では修学旅行の中学生だろうか、ハート型の自然石を捜しまわっている。飛び石伝いに対岸に渡ることができ、100mほど下流に行くと、そこも飛び石で出来た堰みたいになっている。不思議なのは上流から飛び石の間を通って水が流れ込んでいるのに、下流にある飛び石の間からは上流に向かって水が流れこんでいるのだ。いわば天然のプールで、潮の満ち干によって起こる現象だなとすぐ理解できる。

200pxuoichi_bridge 魚市橋、かつては石造アーチ橋だった

◆鯉に餌をあげていたオジさんの話によると、中島川の鯉は大雨で一気に海まで流されることが多く、淡水と海水の間を往来しているので、塩水に強くなっているのだという。なかには高価な錦鯉もいるらしい。

◆眼鏡橋を過ぎ、賑わい橋辺りになると川の両岸にあった遊歩道は無くなる。実はバイパスの水路がこの辺りで合流するので、川幅は一挙に広がり(40m位か)、水の色も深みを増し底が見えなくなる。昔と比べて別の川のようだ。両岸に蠣殻の跡が少しずつ表れ、微かに海の匂いが漂う。市の中心部を通る中央橋は拡幅、架け替えられ2010年度のグッドデザイン賞を受賞したとか。市の中心部を通る幹線なので相変わらず、交通量、人通りは多い。

Photo
復元なった眼鏡橋

Dscf4214  鉄橋から中央橋方面を望む

◆中央橋から暫く歩くと、対岸に大きな瓦屋根や洋館が見える。復元された「出島」だ。出島を過ぎると古めかしい鉄製の橋が見える。明治43年に移設され、土木学会の選奨土木遺産に認定された「出島橋」だ。橋の最後は2000年に竣工された「大波止橋」。普通橋梁とは両サイドに欄干なりアーチがあるものだが、この橋はセンターに1本だけアーチが通っている。不思議な形だ。この辺の岸は水面から1~2mと低い。大雨や高潮の時など、水浸しになっている映像をよく見かけるが、他人事ながら心配だ。

Dscf4220  出島の館群

Dscf4218  土木遺産・出島橋

Dscf4225  最下流の大波止橋


◆この先はいよいよ長崎港に突き当たる。この辺で幅50mを越えているだろうか。ちょうど眼の前に復元された幕府の軍艦「観光丸」が停泊していた。
「中島川」は長崎市内を流れる短い川だが、江戸時代から多くの橋が架かった歴史のある川だ。今回多少時間があったので、中流地点から2km弱を川沿いに河口まで歩いてみたが、実に様々な表情を見せてくれ、楽しい散策コースだった。(終り)


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停泊中の観光丸。かつて長崎海軍伝習所で勝海舟や坂本龍馬が学んだ。忠実に復元されている。

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コメント

 ちょっとした時間を歩き、右田さんらしく良く纏められましたよね。貴方がおっしゃるとおり、中島川に架かる橋はそれだけで研究材料になるほど歴史や内容を持っています。
あれだけの石橋を作った長崎の経済力は今いずこ・・・
 それを考えると悲しくなりますよね。

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