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2012年9月13日 (木)

暗雲漂う日本のエネルギー問題(2)

◆日本近海の海底にメタンハイドレードの存在が知られ、これを活用すれば原油の代替エネルギー源になり得ると云われて久しい。いろいろ試験されているようだが、商業ベースになり得るかどうか、今のところ未定だ。またレアアースを含む海洋鉱物資源の発見も相次いでいる。一刻も早く道筋を付けて欲しいものだが、これらの実用化が遠い将来である場合も考慮して、短期・中長期エネルギー問題を考えていかねばならない。

◆原発「0」を叫ぶのは結構だが、「再稼働反対、即時廃棄」を唱えている人達は、「0」政策をとれば、それですべてが解決すると本気で思っているのだろうか。完全廃棄処分にするには30~40年かかるということ。更には使用済み核燃料の最終処理場が決まっていないことが最大の問題だ。おそらくどこも受け入れする自治体はないだろう。使用済み核燃料を再処理して造る核燃料サイクル(プルサーマル計画)を実行した上で、最終的に残った核のゴミを受け入れると表明した青森県六ケ所村。この村が原発を全面ストップするならば約束が違うということで、一時預かりしている使用済み核燃料をそれぞれの原発に引き取ってもらうと言い出した。ババ抜きゲームが永遠に終わらないということだ。

◆もうひとつ重要な事は最終的に原発を「0」にするにあたっても人材を育て、継続することが絶対必要だ。学者や技術者など専門家がいなければ「0」にはもっていけない。逆にその技術があれば、今後海外で廃止する原発が出てきた場合、役立てすることができる。
プルサーマルの技術は難しく、日本ではまだ実用化に至っていない。原発「0」にすれば核燃料の廃棄場の問題、継続するには国民の了解を得ること、どちらにしても判断が難しい。


◆原発問題は過去に戻ってリセットすることはできない。今ある原発で30~40年前に造った古い原発や活断層の上にあることがはっきりした原発は廃棄処分とすることでOKとなるだろうが、その他の原発をどうするか。それには福島第一原発の事故の原因が何だったのか徹底究明されるべきだ。地震・津波による全電源喪失が直接の原因だったが、国会調査団は最大の原因は人災だったと結論づけた。

◆人災だったならば、対応策は難しくない。あらゆる想定の対応策、5重、6重に設置した安全装置、徹底した事故訓練、人材の育成、そして最大のポイントは行政・組織の在り方の再構築など対策は打てる。事故を起こした原発は沸騰水型原発で、加圧水型軽水炉はより進んだ自動的冷却機能を有し、3日間続けられるという。
葛西敬之JR東海会長が新聞に寄稿していた。『今日、「原発を廃止し、再生可能エネルギーで代替せよ」と叫ぶ運動家と、それに迎合している政治家は「必勝の信念と竹やりがあればアメリカの物量に勝てる」と叫んで国民を戦場に駆り立て、国を存亡の危機に立たせたかつての精神主義者に似ている』と。


◆そこまで言うのはどうかと思うが、自前のエネルギー源のひとつが原発であることは確か。(ウラン鉱石を含む原材料の輸入は必要だが)メタンハイドレートの実用化と再生エネルギーの普及促進は、時間がかかるだろうが急がれる。それまでの間は中東依存の比率を下げ、アメリカとの資源エネルギー安全保障を中心に、複数の国との二国間輸入協定を結び、安全性が確認された原発と多様な自前のエネルギーとのミックスで電力を賄う必要がある。そのうえで次第に原発の比重を下げて、最終的に「0」に持っていくのが現実的
ではなかろうか。尚
、最終処分場の建設にあたってはスウェーデンの例が大変参考になる。即ち情報公開しつつ、住民との話し合いを進め地下500mに置き場を造ったことだ。(本稿終わり)

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